バランサーは、片方切れても両方交換

バランサーは、片方切れても両方交換

日本でもメジャーな輸入サッシ、アンダーセン(Andersen)社のダブルハング。

ダブルハングとは、上げ下げ窓の上側と下側の建具(サッシュ)が、両方共開閉出来るタイプを言います。それとは違って、上側は固定、下側が可動するタイプをシングルハングと呼ぶのです。

さて、今回岐阜のお客様からご相談頂いたのは、1995年に設置した窓だそうで、もう20年が経過しています。ですから、建具(障子とも言います)の可動を軽くする為のバランサーという部品の糸が切れて、交換が必要となったのです。

10~15年で交換が必要な窓部品ですから、よく長持ちした方ではないかと思います。

バランサーは窓の左右に付いていて、バランスよく両側を引っ張り上げるのに用いられますが、通常同時に糸が切れるということはありません。どちらか片方が不具合を起すので、左右のバランスが崩れて建具の開閉が出来なくなります。

そういう場合、壊れた片方のバランサーだけを交換すればいいと考えがちですが、そうではありません。正常なもう片方も既に寿命がそこまで来ていますし、バランサーに仕込まれた巻き上げ用のバネも伸びてきています。

ですから、片方を新しいものに交換してもすぐにもう片方も糸切れを起してしまいますし、古いバネのバランサーと新しいバネのバランサーを左右一緒に付ければ、窓のバランスが崩れて開閉がスムースにいきません。

正常なものを交換するのは、もったいないかも知れませんが、何度も交換に来る為の作業工賃を考えれば、その方が反ってお値打ちになることを忘れてはいけません。

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