お知らせ : ページ 7

これでは雨は入ります

破風軒天の穴明き有孔ボード

最近、屋根付近から雨漏れしたというお客様の家が、立て続けに出てきました。

雨漏れして室内へ水が入ってきたというお宅もあれば、屋根の破風板が剥がれて落ちてきたというお宅もありました。

何度か業者さんにお願いして都度直してもらっているみたいですが、どうしても直らなかったそうです。

いろいろ問題箇所があるのですが、今日はその代表的な施工ミスをご紹介しましょう。ミスですから、この不具合は人為的な問題によって起こります。決して悪い材料を使ったということではありません。

つまり、使うべき場所を間違えているというものです。破風というのは、屋根が上って斜めになった部分を言うのですが、そこの軒天(軒裏)に有孔ボードと呼ばれるたくさんの穴が明いたケイ酸カルシウムやコンクリートで出来た板が部分的に張ってあります。

実は、このボードは、屋根が一番下がった鼻隠しと呼ばれる軒先の軒天(下向き)に張るもので、斜めになっている場所に張るものではありません。

恐らく、ここからも屋根内部の空気を抜いたり、外気を入れたり出来るようにと考えて張ったのでしょうが、ケラバと呼ばれるこの場所の構造から考えると、空気が流通することは全く出来ず、無意味としか言いようがありません。

また、横殴りの雨の場合、下向きに穴が明いたボードであれば雨は入りませんが、少しでも上を向いた状態になっていれば、必ずそこの穴から雨がどんどん入り込むようになってしまいます。

そこから入った水が屋根の中を伝って下へ下へ、中へ中へと侵入していきますから、それが構造材を腐食させたり、化粧ボードを剥がしたりします。

こういうことって、自然の摂理を理解していれば分かるはずなんですが、それを知らない設計士や工務店はこんなところに有孔ボードを張ってしまったということです。素人のような酷い話ですが、こうした欠陥施工をしてある輸入住宅は、東海地方を中心に結構存在しているように思います。

ただ、これを造った住宅メーカーは既に廃業していたり、事業を縮小していたりしますから、時間が経った状態ではクレームも言えないという状況です。

名古屋だけでなく、全国の輸入住宅でも同様のトラブルや雨漏れが発生してるかも知れませんから、一度皆さんのおうちも点検してみては如何でしょうか。

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別ルートで手に入れました

入荷した洗面水栓

先日、輸入資材のアメリカからの調達がコロナ肺炎の影響で難しくなったという記事を書かせて頂きました。

その一例として、ゴールド色の洗面水栓の写真をアップしていましたが、昨日その商品が入荷して参りました。

だからと言って、資材の製造や物流が正常化したという訳ではありません。いつも購入していた調達ルートは、依然注文不可という状況が続いています。

では、どうやってこの水栓金具を手配出来たかと言えば、他に同じ商品を販売してくれる業者がいないかを探した上で、尚且つ国際発送をしてくれるという会社を根気よく調べました。

そして、とうとう条件に合致する処を探し当てて、注文を入れたのです。金額的には通常ルートよりも少々高く付きましたが、それでもこんな社会情勢の折に日本まで発送してくれるというのは、奇跡的とも言えるのです。

勿論、全ての材料や部品類が100%手に入ることはありませんが、少しでもスムースに早く調達出来るように努力していかなければなりません。

近いうちにコロナウィルスの問題が終息してくれることを願うばかりですが、根気よく粛々と自分で出来ることをやっていくだけです。

輸入住宅の不具合やトラブルでお困りの皆さんも、こういう情勢だからと放っておかないで、手配だけは早めに行って納品を待つということだけはやっておいて頂きたいと思います。

オーダーが入ってさえいれば、生産・物流が徐々に回復した段階で順番に発送が始まるはずですから・・・。

当然の話ですが、コロナ不況が解消した段階で、必ず値段や物流コストが急上昇することを忘れてはいけません。だから、手配は今なんです。

<関連記事>: アメリカ製品でもコロナの影響が・・・ (2020年3月23日)
<関連記事>: 無事に水が使えるようになりました (2020年4月16日)

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動きが固いまま使わないで!

動きが固いマルチポイントロック

防犯性が高い輸入ケースメント・サッシには、マルチポイント・ロックと呼ばれる金物が使われています。

1ヶ所のレバー操作で、2~4ヶ所のロックポイントで鍵が掛かるというスグレモノです。

こちらの写真が、そのマルチポイント・ロックのレバー付近ですが、金属製の長いロックバーの各所にロックポイントがあります。

そのバーを支え、固定しているのが、プラスチック製のガイドプレート。これがカバーすることで、ロックバーが垂直方向にのみ上下することが出来、ぶれることがありません。

ただ、時間が経って樹脂が劣化してくると、プレートが割れてバーが左右に動く状態となることがあります。そうなると、鍵を掛けようとする力が左右にも分散して、バーの上下運動が固くなってきます。

それをそのまま放置すれば、ロックレバーにも無理な力が掛かってしまい、そのうち鋳物で出来たレバーが破損して、ロック自体が出来なくなります。

そうならない為に、ガイドプレートを新しいものに交換したり、バーの歪みを調整したり、潤滑剤を塗布して少しでも動きをスムースにするなどのメンテナンスが必要です。

でも、殆どのお客様は、無理にでも鍵を掛けようとしたり、長くそのままの状態で使い続けたりしますから、思わぬタイミングで金物が破損して突然セキュリティの心配に発展するのです。

いいものでも操作方法を間違えたり、手入れを怠ったりすれば、その代償は自身へと降り掛かってきますから、ご注意下さい。

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ミスしてまじで凹みました

スウェーデン製フレンチドアのマルチロック金物

昨日、神戸のお客様のところに、入荷したドア金物を取付けに出張修理へお伺いしました。

写真は、スウェーデンのミュレシェフェンスター(Myresjö Fönster)社製フレンチドアのマルチロック金物。

随分苦労してスウェーデンから取り寄せた部材でしたから、コロナの影響も顧みず、はるばる愛知県から持参していきました。

そして、ドアから古い金物を外して、新しいものを取り付けようとしたのですが、うまくドアに組み付けることが出来ません。

何故かドアハンドルを取り付けるべき位置と新しいハンドル穴の位置とがずれています。傷んだ古い金物と新しい金物を並べてみたのですが、ハンドル穴の寸法が10mm丁度ずれていました。

以前、こちらにドアロックが掛からないように金物を調整しに来た際に、金物の採寸調査も行ったのですが、その時実寸法に相違があったようです。

当然、このままではドアに金物は取付け出来ませんから、ドアを加工するか、金物を調達し直すか、何れかしか方法はありません。

ドアを加工するということは、ハンドル穴の位置を変えることになります。そうすれば金物を再調達する必要はありません。でも、それは費用負担を抑えることにメリットはありますが、ドアを傷付けることに他なりません。

家づくりにとってどちらがいいか、それは冷静な目を持っている人間なら分かるはずです。私たちは潔く金物を再度調達し直すことを決めました。

ただ、スウェーデンからの再調達にはお金だけでなく、時間も掛かります。お金は私たちが、時間はお客様にもご負担頂くことになりますが、今後長くお使い頂けるようにする為には、これが最善な方法だと思います。

いや~、また神戸まで出張修理に行かなければなりませんが、意地でもきれいに納めてみせますよ。

<関連記事>: カギの解除をしてきました (2019年10月23日)

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フレームはそのまま使いました

輸入網戸のメンテナンス

昨日、網戸の網を外す途中の様子をお見せしましたが、今日は網戸を再度組上げた様子をお見せします。

写真は組上げる前の古いサミット(Summit)社の網戸と組上げた後の修理した網戸を並べたところです。

傷んでいなければ、輸入網戸のアルミフレームはそのまま使います。勿論、極端に曲がっていたり折れたりしていれば、フレームも交換出来ますが、今後も使えそうなものは基本的に使うというのが私たちの方針です。

(お客様によっては、フレームも全部新しくして作り直して欲しいという方もいます)

両者共、グラスファイバー製のスクリーンを張る前ですから、部品類もよく見えると思います。

まず、見て頂きたいのは、フレームのコーナーにあるプラスチック製のコーナー材。劣化したコーナー材は、既に油分が抜けて表面がガサガサになっているだけでなく、中まで劣化が進んでいますから、少しの衝撃でも割れてしまうかも知れません。

これを新しくしておくと網戸の骨格がしっかりしますから、あと20年くらいは問題なく使えます。

次に、網戸ピン。古いものは、つまみの部分は透明のプラスチックで出来ていますが、長いシャフトは亜鉛メッキの鉄鋳物になっています。私たちが使う新しい網戸ピンは、そのどちらも樹脂で出来ています。

シャフトが樹脂と聞くと早く悪くなると思われるかも知れませんが、シャフト自体はフレームの中や窓枠内に隠れてしまう為、紫外線による劣化は殆どありません。つまみの部分が劣化して破損することがあるのですが、こちらはどちらも樹脂製ですから、寿命の違いは殆どないと思います。

シャフトを金属にしないのは、表面に錆びが出てフレームに明けた穴を塞いでしまい、ピンの動きが悪くなるという欠点があるからです。その点、樹脂は錆が付きませんから、時間が経ってもピンの操作が比較的スムースなんですね。

(そうは言っても、網戸ピンは消耗品です。15年くらいで定期的に交換して下さい)

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網戸が古くなると、こんな感じです

輸入網戸の網を外している途中の様子

春に突入して、輸入サッシの網戸の張替えをご依頼頂くケースが増えてきました。

こちらは、サミット(Summit)社のダブルハングに付いていた網戸の張替えをするに当たり、網押えの黒いゴムを外している途中の様子です。

20年以上経つと太めの糸のようなゴムも劣化して、外そうとしてもご覧のようにブツブツ切れたり、粉々に細かく砕けたりして、溝から外すのも結構厄介です。

また、当然の如くグラスファイバー製のスクリーン(網)も白化してもろくなっていますから、簡単に千切れてしまうといった状況です。

通常であれば、網と網押さえのゴムを交換すればOKというものなんですが、20年以上使い続けた網戸の場合は、網戸のアルミフレームをつなぐ樹脂製のコーナー部品や網戸を窓枠に固定する為のスクリーンピンも劣化しています。

これらも交換しておかないと、フレーム同士の接続が外れたり、網戸をうまく窓枠に固定出来なかったりしますから、一緒に交換する必要があります。

そして、アルミフレームについては、20年くらいでは使うのに支障はないと思いますが、ホコリや汚れが付着しているでしょうし、中には少し曲がってしまっているものがあるかも知れません。

ですから、網戸を組み直す前には、フレームを雑巾等で拭いてあげて、曲がってしまったところは木槌等で叩いて戻すか、新しいフレームに交換してあげるといいですね。

ただ、こうした部材はサイズや形状の違うものがいろいろ存在しますから、ご自宅の網戸を細かくチェックして同じ材料を揃えることが大切です。適当に国産サッシの網戸を流用するなんてことを考える人もいるようですが、絶対にうまくいきませんから、ちゃんと専門家に相談して下さいね。

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サミット製掃出しサッシの鍵の交換

サミット社製掃出しサッシの鍵交換

愛知県豊明市のお客様からのご依頼で、サミット(Summit)社のスライディング・パティオドアの鍵交換及びドアの調整をしてきました。

14年くらい前に新築した輸入住宅ですから、そろそろ鍵の交換時期かも知れません。

ロックから飛び出すラッチ・フック(鍵爪)が、ラッチ・ストライクに掛からなくなってということで、ロックケースの交換をしたのですが、ドア自体も最低ラインまで下がった状態でした。

この状態ではドア下がスライドレールに当たってきますから、このままにしておくとレール自体が損傷したり曲がったりします。ですから、鍵の交換だけでなく、ドアの高さも上げてやることにしたのですが、ドアの垂直も出ていなかったので、左右のバランス調整も行いました。

あと、長年ロックレバーを上げ下げしてきたせいか、テイルピースと呼ばれる操作バーが曲がっていましたので、レバーも新しいものに交換しました。

この金属製のテイルピースが結構折れて、鍵の操作が出来なくなるというトラブルも多いですから、ここで新しくしておくことは安心かも知れません。

最後に、少し緩んでいたドアハンドルのネジをしっかり留めて、掃出しサッシのメンテナンスは完了です。(このネジが原因でハンドル自体が破損することも多いですから、注意して下さいね)

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アイエムエス・カナダ製掃出しサッシのロック

アイエムエス・カナダ製掃出しサッシのロック

地元日進市のお客様から、マーヴィン(Marvin)の掃出しサッシのロックが壊れたとの相談を頂き、この写真をお送り頂きました。

通常マーヴィンは、アルミクラッド・サッシですから、外側はアルミですが、室内側は木製となっているはずですが、ちょっと様子が違います。

お客様曰く、マーヴィンの木製サッシではない、樹脂製のシリーズのものだということでしたが、ファイバーグラスを樹脂で固めたアルトレックスのサッシとはロック形状も違う気がします。

そこで、お客様にマーヴィンであるという根拠となる設計図面や資料、見積書などがないかお伺いしました。そして、サッシの品番らしきものが記載された資料をお送り頂きましたが、やはりマーヴィンとは違う感じの番号でした。

その後、お客様から家を建てた時の古い担当者に連絡を取って当時の状況を確認したら、その方曰くIMS(アイエムエス)カナダ製のサッシを使ったのではないかということでした。

アイエムエス・カナダは、カナダの輸入サッシ・メーカーではなく、カナダの技術を導入して国内でOEM生産したメーカーでした。

アイエムエス・カナダがどういった仕様で掃出しサッシを作っていたかは定かではありませんが、ロックケースの上下から2つのロックラッチが飛び出してくるデザインの鍵金物のようです。

ダブルロックの金物は、北米でもいくつか種類がありますから、一度ドアからロックケースを外して形状や詳細寸法を確認しないと交換部材を調達することは出来ません。(お客様から頂いた情報だけでは部材を調達するには不十分ですし、万一間違いがあっても私たちが調達に責任を負うことは出来ません)

現地調査には費用が掛かりますので、その点ご諒解頂けるかどうかはお客様のご判断です。(勿論、お客様自身が金物を外して詳細確認して頂けるのであれば、その費用は掛かりません)

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オペレーターのギアの摩耗

空回りするオペレーターのギア

こちらの写真は、サッシメーカー不明のケースメントサッシ。

建具(障子)が前後に少し傾いた状態で、開け閉めしづらいところをハンドルを無理に回して閉めようとしたのが原因と思われます。

建具が傾く原因は、元々建て付けが悪いという場合や建具自体が歪んでいる場合もありますが、一番多いのがサッシの上下に付いているウィンドウヒンジに油汚れやゴミが溜まって下側のヒンジの動きが悪くなるというものです。

上も下も同じように動いていれば、建具の上下も垂直を維持したまま開閉するのですが、下の動きが悪くなると上側だけが先に引き込まれ下が後から追随するという状況となります。

そうなると、建具の垂直は保たれないで窓を閉めることになりますので、上側が窓枠に当たった時点で下側が閉まっておらず、ハンドルを更に回すことでそれを何とかしようとする訳ですから、オペレーターに付いているギアに大きな負担が掛かります。

一度くらいならばいいのですが、毎日何度も窓を開け閉めし続けたら、建具は更に倒れ込んできて、ギアはひどく摩耗します。そのうち、窓が完全に閉まらなくなったり、オペレーターのギアが滑って空回りするようになりますから、窓は開かずの窓となる訳です。

多くの場合、オペレーターの交換とウィンドウヒンジの掃除で何とかなりますが、ひどい場合はウィンドウヒンジも交換が必要だったり、建具の歪みを矯正したりしなければなりません。

それから、ギアだけでなく、オペレーターを固定しているビス類も外れてきている場合もあります。そうなると、ビス穴が大きくなってバカになっているでしょうから、樹脂サッシの場合は直すのが相当厄介になります。

輸入サッシは丈夫に出来ていますが、無理な操作には対応出来ません。軽く操作が出来ないようなら、それはメンテナンスが必要という証です。どうぞ、輸入サッシの専門家に見てもらうようにして下さい。

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現地調査で新たに分かった窓の不具合

ペアガラス内の劣化したスペーサーの破片や錆び

先日、岡崎市にある輸入住宅で、サッシの開閉金物に不具合があるから現地調査をして欲しいというご依頼を頂きました。

また、せっかくなので家の輸入サッシ全部を念の為チェックしてもらえないかというご依頼も頂いておりましたので、他のサッシについてもどんな状況か確認してきました。

そんな中、ペアガラスが曇った窓があったので、どんな状況か確認したところが、この写真。曇ったペアガラスの下の部分に劣化したスペーサーの残骸や錆びがたくさん落ちていました。

気密を保っているはずのペアガラスですが、どこからか雨水や湿気が入り込んで、それによってガラスの周囲に回してある気密スペーサーが劣化して、金属部分にも錆びが出たものと思われます。

ケースメントサッシの開閉金物のオペレーターは、錆もなく比較的きれいな状態でしたが、ペアガラス自体は交換する以外直す方法はありません。

元々のご依頼だった他のオペレーターの不具合についても、交換修理が必要ですが、開け閉めが固い掃出しサッシの調整やロック金物の交換などサッシについてはいろいろメンテナンスが必要でしたが、お客様は古いサッシだから仕方がないと思っていらっしゃったようです。

確かに古くなってはきているかも知れませんが、それはサッシ自体というよりも付属している部品類が古くなっているだけで、それらを交換しさえすれば、ある程度新築時の状態に戻るものばかりです。

勿論、このまま使い続けることは出来ますが、動きが悪い状態を放置しておけば、必ずもっとサッシの状態は悪くなりますから、修理費用は更に高くなるかも知れません。早めの修理・メンテナンスを実施することは重要ですが、日頃の手入れはもっと必要だと思います。

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