お知らせ : ページ 57

塗り壁の外壁クラック

塗り壁の外壁クラック

先日、現地調査を行ってきた輸入住宅の外壁です。

建物の東面に多く見受けられるのが、縦ラインで入った細長い割れ。

至る処に入っていましたから、お客様自身もコーキングなどを使って補修したようですが、見えないような小さなクラックもあるでしょうから、全て補修するのは無理だったと思います。

このおうちは、スペインの家を再現するというコンセプトだったらしく、屋根の軒は殆ど出ていないばかりか、新築当初雨樋も付けられていなかったということですから、外壁や窓は雨ざらし。
 
それはあまりに酷いということで、雨樋を付けて頂いたそうですが、竣工前から施工業者とはうまくいかず、結局今までメンテナンスらしいことはあまりやってこなかったとのことでした。

外壁の塗り壁材には、タナクリームという素材をモルタル下地の上に塗っているようですが、恐らく外壁の通気層も全く取っていない状態で、防水シートの上にラス網を無数のタッカーで留めてあるのだと思います。

そういう状況では、折角の防水紙が穴だらけですから、外壁の中に雨水が入る状態では、構造部分にも雨漏れをしてしまっていると思います。ですから、サッシの周囲に回している飾り枠のケーシング部分から、室内への雨漏れがダイニングやキッチンで発生しています。

実は、塗り壁材のタナクリームは、本来内装用として使うべき素材で外装に使うにしても雨には当てないように指示があるものなんです。それが、軒が殆どない家の外壁全体に塗ってある訳ですから、不具合が起こるのは必然的かも知れません。

当然漆喰に近い素材で伸び縮みに追随出来ないという特徴から、温度や湿度の変化や地震の揺れなどによってクラックが入りやすいものであることも施工業者は注意すべきでした。既にその住宅会社はありませんから、今更文句を言うことも出来ませんが、倒産すべくして倒産したのかも知れません。

何れにしても、下地が悪ければタナクリームでもスタッコフレックスでも割れるのです。外壁は一旦剥がすなどして、下地からちゃんとした施工をすることをお勧めしたいと思います。それにはある程度の費用が掛かってしまうかも知れませんが、長い目で見たら今費用を掛けたことが後々の維持につながっていくはずだと思います。

拘りやお金を相当掛けて新築したおうちは多いですが、間違った材料と間違った施工をしては、それを生かすことは出来ないのです。

<関連記事>: スタッコ・フレックスの外壁でも割れる (2014年8月29日)

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玄関ドアのメンテナンス

ヒンジとウェザーストリッップを交換した輸入ドア

先日、岐阜県可児市で玄関の輸入親子ドアの調整を行ってきました。もうドアヒンジが外れかかっていましたから、危ないところでした。

カナダから輸入したファイバーグラス製のドアですが、高さが2.4mもある大きなドアでしたので、ドアヒンジも縦に4つ並びます。

親子ドアですから、ヒンジの合計は8つもあり、尚且つヒンジの形状が私共のものと少し違っていましたから、ドアの木枠を加工してヒンジがうまく納まるように工夫もしました。

勿論、ヒンジの交換だけでなく、ドアの建て起こしや高さを見ながらヒンジを微妙に動かしましたから、その調整だけでも親子2枚で1時間以上掛かりました。
 
何故そんなに掛かるかと言えば、ドアハンドルやデッドロックのラッチがうまく受け側のストライクに入るようにもしなければなりませんし、ドアを前後にも動かしてドア枠との間に隙間が生じないようにもしなければなりません。

つまり、前後左右、垂直水平、ドアの高さ、親子の位置関係をも考えながら、ポジションを決めなければならない為、時間が掛かるということです。

そして、ドア枠の周囲や敷居に装着されているウェザーストリッップも新しいものに交換してきました。ウェザーストリッップは、気密パッキンですから時間が経つとどうしてもヘタってきます。

そうすると、徐々に隙間が生じたりしますから、玄関土間が寒かったり暑かったりするようになります。これを交換してあげることで、断熱性も随分変わると思いますよ。

最後に、ドアハンドルやロックの金物にも潤滑剤をスプレーしてあげて、全てが軽く動くようになったら完了です。勿論、最後の部分は、私からのサービスですけどね。

皆さんもこうしたメンテナンスを実施して、愛着のある輸入住宅を長持ちさせて下さい。あと、ドアの塗装もお忘れなく。

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リビング天井の雨染み

リビング天井の雨染み

今日、一宮のお客様の輸入住宅にお邪魔して、外装の塗り直しと雨漏れの調査をしてきました。

随分長い間塗り替えをしていなかったおうちですから、いろいろ傷みが出ているのは仕方ありません。

ただ、大雨や台風の時に滴り落ちる程の水が天井から出てきたとあって、単なる結露による水漏れではなさそうです。

写真をご覧頂くと分かりますが、雨染みが天井の中央辺りに出来ています(少し黒いのは、カビの一種ですね)
 
2階は、丁度この辺りまでバルコニーが載っていて、染みのところが2階の外壁ラインになっています。(専門用語では、これをセットバックと言います)ですから、最も疑われるのが、2階のバルコニーへ出る為の掃出しサッシ周辺です。

今日は、雨が入っていそうな部分にホースで水を掛けましたが、すぐには天井に出てきませんでした。少し時間が掛かるとのことでしたから、後日様子を伺って推測が正しかったかどうか検証しなければなりません。

こういう時は、思い込みで予断をしてしまうのが一番危険です。勿論、これだと直感出来る場合もありますが、自然は意外と手ごわいものです。思いもつかぬところから雨が侵入していたなんて話は、よくあることなんです。

また、室内の暖かな湿気がベランダの床下に入り込んで、それが冬の冷気で冷えたベランダの表面近くで結露するということもあり得ることです。ただ、それは冬の話であって、夏や秋の強い風雨の時ではありません。

あと、廻り子を回してある天井の周囲や壁のコーナー部分も温度が低く水を含んでいるような気配がありましたから、その点も原因を突き止めないといけません。もう少し水掛け試験を実施して、どこから入り込むかを慎重に探さなければいけないかも知れませんね。

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クイックセットの古い玄関ハンドル

クイックセットの古い玄関ハンドル

お客様から玄関ドアのハンドルセットについて、ご相談を頂きました。

こちらのハンドルセットは、バークレー(Barkley)という名前のクイックセット(Kwikset)社製デッドロック(鍵)一体型のハンドル(インターコネクト・モデル)です。

実は、このタイプのハンドルセットは、メーカーでは殆ど作っていないのが現状です。一部一体型のものも作ってはいるのですが、取付け穴の位置が古いタイプのものと全く違っています。
 
アメリカのメーカーのHPから、交換について直接問い合わせをしてみたのですが、もしこのハンドルセットが破損したら、ドアごと交換してもらうしかないという返事でした。いや~、それは困っちゃいますよねぇ。

お客様はこのハンドルセットを修理したいのか、消耗部品の交換をしたいのか、はたまた本体の交換をしたいのかが分かりませんが、選択肢は限られてしまいます。幸いロックシリンダーやラッチは、今の部品でも交換は可能ですから、ある程度のメンテナンスは可能です。

ただ、そのうち本体が壊れることも起きるでしょうから、その時は何か考えなくてはいけません。少し調べる時間を頂戴して、他社のもので取り付け位置が合うものを探してみるしかないですね。

でも、ドアノブ・メーカーももう少し長期的な視野に立って、製品の生産を考えて欲しいものです。使い捨ての時代に、こういうことを言うのは私だけでしょうか?何れにしても、大切にお使い下さいね。

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換気ガラリは、飾りだけ?

換気ガラリ

家の妻壁にカマボコ型や丸型デザインで取り付けられている換気ガラリ。英語で言えば、ゲーブル・ルーバー。

換気ガラリと言っても、私たち ホームメイドが使うのは換気機能がない単なる飾りのものを使います。

とんがった妻屋根の下にこうした飾りが付いていると、アメリカンな感じがしますよね。「赤毛のアン」のグリーン・ゲーブルズも、とんがった緑の屋根(切妻屋根)からその名が付いています。

本来の目的は換気ですから、家の屋根裏空間に籠った熱や湿気を逃がす役割があるのですが、鎧戸状になった形状では、強い雨風の際には逆にそこから雨が入り込む恐れが生じます。
 
そういうことを知っていればいいのですが、とある輸入住宅ビルダーの建築した建物では屋根裏の通気が出来るように、実際に換気が可能なガラリが付けられているのです。

多分、その建築屋さんの家の全てで、換気機能付きのものが付いているでしょうから、屋根裏からの雨漏れが発生しているように思います。写真の家とは違う建物で実際に屋根裏に上がって状況を見ましたが、壁の内側を濡らす程の量が入り込んでいたのです。

屋根裏は、通常では部屋として利用しないでしょうから、雨漏れに気付くことはすぐにはありません。相当雨が入り込んで、2階の壁や天井に雨染みが付くか、カビが出てくるかして、初めて雨漏れに気付くのです。

最初は屋根からの雨漏れを疑うのでしょうが、そうではない場合は妻飾りや屋根の軒裏からの漏水もチェックして下さい。ただ、屋根裏空間の換気を考えないでガラリだけを塞いでは、屋根裏結露といった別のトラブルが起こりますから、適切な別の仕掛けが必要です。

<関連記事>: 雨漏れは、やっぱりここから (2019年2月9日)
<関連記事>: サイディングの裏には入っていなかったようです (2019年4月11日)

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今日の交換作業は厄介でした

バイフォールド・ドアの上枠レール

今日、お昼頃に豊田市の現場で収納用の折れ戸、バイフォールド・ドアの修理をしてきました。

写真のように、扉の上枠に付いている金属のレールは、変形してしまい長いこと使いものにならない状態だったと思います。

恐らくドアを開こうとした際に、何かが引っ掛かるようなことがあって、それを無理に開けようとしてレールが曲がってしまったのでしょう。

勿論、それが一度だけであれば、これだけ変形することはないでしょうが、何度も引っ掛かるような状況があって、どんどん悪くなっていったと思います。
 
こちらのレールは、古いタイプのレールで立ち上がり部分が浅めで、変形しやすい形状であったことも不具合を大きくした原因です。これらの金物の他に、ドアの先っぽにはローラー・ピボットと呼ばれるものが付いていたと思いますが、それは既に失われていました。

今回、これを新しいタイプのものに交換したのですが、これが考えるよりも大変な作業でした。それは、開口部の高さが標準的な寸法よりも低く、普通のやり方ではドアに取り付けたピボット類が高い位置にき過ぎて、レールの中にピボットが入ってくれないというものでした。

また、ドア本体にピボットを取り付けるのですが、ドアに明いた穴が長年の使用で直径が大きくなっていたので、そのままではピボットがグラグラになってしまいます。仕方がないので、穴に補強材を入れてピボットを差し込み、グラつきを抑えることに成功しました。

また、レールにピボットが入らない問題は、何度かドアの左右の位置を調整しながら、ドアを斜めにするなどして何とか組み込むことが出来ました。それにしても、よくこんな寸法で最初にバイフォールド・ドアを入れたものです。まあ、こんな納まりだったから、破損したのかも知れませんね。

多分、他の人では、今後これを入れ替えたり修理したり出来ないでしょうね。いや~、勉強になりました。

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グラスウールは袋詰め

グラスウール断熱材

先日、作業をする為の資材を買いにホームセンターへ行きました。

マスキング・テープや梱包用テープ、網戸交換の道具などを購入したのですが、そんな時目に留まったのがグラスウールの断熱材。

ビニールの袋に詰められて、掛布団のように丸められた形でたくさん積まれています。

私たちは、セルロースや天然ウールといった自然素材の断熱材しか使いませんから、こうしたものを記事に取り上げることも殆どありません。ただ、多くの住宅メーカーや工務店は、自然素材の断熱材なんて全く使いませんから、グラスウールは皆さんにとって馴染深いと思います。

グラスウールは、柔らかい綿のような手触りですから、一見気持ちいい素材のように思うかも知れませんが、元々ガラスという素材ですから、細かなグラスウールの繊維が服に付いたり、体に付いたりすると肌を刺激してチクチクします。そして、喉や鼻に入ってしまうと咳き込むこともしばしばです。

また、ガラスですから水や湿気を吸うということもありません(表面張力や毛細管現象でグラスウールの表面に留まるだけです)。

そういう状態になると、グラスウールの断熱性能は急激に低下してしまいますから、壁の中に水や湿気が入らないようにべーパーバリアというビニールシートを張って壁の中を窒息状態にするのです。

勿論、完全な気密空間を作ることは難しいですから、中に入れるグラスウールもビニール袋に入れて口を塞がなければいけません。でも、壁の柱材は間隔が狭い場所や窓等が途中にあって、断熱材の袋をカットしなければばならない状況も存在します。

そういう時は、大工さんが袋ごとグラスウールをカットして壁の中に入れていくのですが、カットした部分をそのままにして切りっぱなしというケースが殆どです。

そういう状況にすると、壁体内結露が発生した場合、グラスウールに水分が滞留し乾燥した状況が失われますから、断熱性能が落ちるばかりか、カビやシロアリなどの繁殖を促す恐れも生じます。また、水を吸うと重くなりますから、ホチキスで留めたビニールが外れて、壁の下の方に脱落してしまうことも多いのです。

安くて手軽な素材ですから、家をお値打ちに造るということには貢献しますが、ちゃんと施工しないと断熱性や健康にも影響が出ますから、気を付けたいものですね。

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果たして、開閉金物の交換だけで直るのか?

ローウェン社ケースメント

三重県のお客様からローウェン(Loewen)の開き窓であるケースメント・サッシが開閉出来ないとの連絡を頂きました。

何でも一度開けると閉めることが出来ないので、修理をしたいとのことでした。

通常、クランクハンドルを回しても、建具(障子)が動いてくれないという場合は、ハンドルの奥につながっているオペレーターギアが摩耗して空回りしているというのが不具合の原因です。

ただ、そうなってしまうその先の原因が、何某かあるはずです。それは、窓が開いている時に強い風に煽られてギアが傷んだとか、窓がしっかり閉め切らないので無理にハンドルを回したとか、ということです。

最初のケースであれば、オペレーターを交換すれば直ると思いますが、後のケースでは建具の水平・垂直が取れていないかも知れません。その場合、建具を窓枠に組み付けているウィンドウ・ヒンジが曲がっていたり、建具の木部が腐っていて金具が外れていたりするケースもあります。

こういう時は、窓を一度開けてみて、建具の状況がどうなっているかを注意深く調査する必要がありますが、お客様自身でそれが出来るかどうかが問題です。場合によっては、私共が出張調査にお邪魔して、状況把握と部品のチェックをすべきと思いますが、少し費用が掛かります。

でも、長い目で見れば、家の窓チェックをしてもらえる機会が出来ることは非常にいいことだと思います。そういうことをやれる人が少ないですし、今後の家のメンテナンスを考えれば、家の状況を把握したプロが存在することは心強いのではないでしょうか。

特に輸入資材という特殊な素材をメンテナンスしていくことは、信頼を置ける専門家との縁がなければ出来ることではありません。勿論、本当のプロかどうかは、やってもらえばすぐに分かると思いますよ。

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水道管の漏れって、結構多いようです

コンクリート下の水道管の水漏れ

先日、20年来のお客様から水道の配管から僅かに漏れがあって、水道企業団のサービスに来てもらったという連絡を頂きました。

企業団は、普通の水道屋が持っているよりも優れた道具を持っているらしく音での調査をある程度正確に行えるとのことでした。

企業団は、おおよそこの辺りではないかということをお客様に伝え、水道管の補修は水道屋にやってもらうようにと言っていたそうで、私の方で水道屋を手配してくれるようにとご依頼を頂きました。

そこで、企業団が想定した辺りにあった埋込型の散水栓の水道管を確認し、その先の水道管に問題がないかチェックしました。でも、散水栓につながる水道管には特に問題は見られなかったので、分岐した散水栓の配管ではなく、建物の方に行っている本管部分が怪しいという結論になりました。

ただ、それがどこに走っているかということは、再度企業団に調査してもらわないと正確な位置は分かりません。何せ駐車場のコンクリートを全て剥がす訳にはいきませんし、散水栓の脇にある擁壁の向こうとなれば、相当大掛かりに工事を行う必要が生じます。

しかしながら、企業団の調査は、相当混み合っているらしく、何ヶ月も先になるかも知れないとのこと。企業団はここ日進市、東郷町、三好市、長久手町、豊明市をカバーしているらしいですが、それこそ毎日何軒も調査をしているということでしょうから、ほぼ毎日この限られたエリアのどこかで同様のトラブルが発生しているということになります。。

水道管は、塩ビの管を接着剤でつないだだけという簡単な構造ですから、毎日水道の圧力が掛かっていればそのうち管の接続が抜けてくるというのは当たり前ですが、もう少し資材メーカーも考えた方がいいような気もします。

そうそう、水道管の漏れは、ちょっとだからと放置してはいけません。そのうち完全に外れてしまうと、家の水道は全く使えない状態になりますし、水道屋もすぐに復旧は出来ませんから・・・。

<関連記事>: 水道漏れ修理、完了 (2018年11月11日)

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腕のいい職人がいれば解決するのか?大手なら安心なのか?

腕のいい職人だけでは解決しない

台風で屋根材が飛ばされ、輸入サッシや外壁からも漏水があったお客様と、今後の計画について昨日打合せをしてきました。

施工上のミスや選定した材料の特性、新築後のメンテナンスがうまく出来なかったといった複数の要素が重なったことと、強烈な台風の襲来といった自然環境の変化が今回不具合を起こした原因でした。

お客様もこうした状況を不安に感じられているようで、思い入れを持って輸入住宅を建てたけれど、こんなことになるなら国産住宅で建てた方がよかったのだろうかとも考えておられました。

ただ、屋根材が飛んだのは、釘打ちの位置が少し違っていたこともありますが、強烈な風の影響が主な原因と考えるべきでしょう。また、外壁からの漏水が疑われるクラックは、国産の塗り壁材の特性と施工の問題であって、輸入住宅だからという話ではありません。

確かにアルミクラッド・サッシの木部が腐ってきているという問題はありますが、これも施工した工務店が防水の問題を正しく理解していなかったことと、適切なメンテナンスが行われてこなかったことが原因であって、このサッシの構造的な欠点は2次的な要素だったと思います。

そういう意味では、材料選択・仕様・施工についていささかメンテナンスという部分に問題があったのであって、輸入住宅そのものに欠陥があるという訳ではないと思います。

つまり、国産住宅を造っている大手住宅メーカーの家でも材料の特性を知らないで使用したり、設計上の問題を考えないで施工したり、間違った施工方法で家づくりをすれば、同じようなトラブルが発生しますし、実際そういった事例はNETを検索すればいくつも出てきます。

ということで、お客様から私共の方にご相談を頂いたのですが、打合せの際に「ホームメイドではどういった職人や大工を使っているのか」というご質問を頂きました。

私共は、輸入住宅という建物を新築・修理している関係上、輸入材を知らない下請けの職人や大工はお願いするのが難しいので、いつもお願いしている慣れた人にお願いしていますという回答をさせて頂きました。

ただ、ここで気になるのは、新築時はまだしも他社が施工した家の修理メンテナンスする際は、既存の施工を見極め、不具合の原因とそこの現場に一番合った解決方法を取る必要があるということです。

その現場にいくら腕のいい大工や職人を投入しても、使う材料の選択が間違っていたり、間違った施工の仕方や手順を指示したりすれば、それを正確に忠実に実行するのが彼らの役目です。

勿論、腕のいい職人さんたちは、施工に最善を尽くすのですが、その根本が違っていれば、返ってそれがあだとなります。

例えるなら、オーケストラを考えてみて下さい。いい演奏家を揃えても、いい指揮者がいなければいい音楽を奏でることは出来ません。指揮者が楽器の配置や演奏する人間の特性を考え、そこに指揮者が考える曲の概念やイメージとなるよう指導します。

カラヤンや小澤征爾が指揮をするというだけで、コンサートに人は集まりますが、オーケストラや演奏家の名前は指揮者の名前程影響を与えません。(そうでない場合も、勿論ありますが・・)舞台演出のあの蜷川幸雄も、名前だけで満席でしたよね。

高校の吹奏楽部や素人同然の役者を使っても、見事に作品を作り上げてしまうのは、指導者の実力と考えるべきでしょう。つまり、職人がいいに越したことはありませんが、そうした職人を上手にリードして、適切な材料で思い描いた修理計画を実行していくプロデューサーやディレクターの存在が最も大切であり、それが誰かによって仕上がりは大きく変わるように思います。

家づくりでは、設計士や現場監督がその役割を果たす場合もありますが、大手を含めて質の高い人間はそれ程多くないというのが実情なんでしょうが・・・。因みに、ホームメイドでは私(村瀬)が原因調査から材料・職人の選択、計画の立案から施工まで全てを行う形を取っています。

家づくりには、資材や施工に関する広い知識や納まりに対する深い経験だけでなく、センスや気遣い、コミュニケーション能力が必要ですが、そういう有能な人はなかなか現場にはいないんです。

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