お知らせ : ページ 27

窓が落ち掛けたウェンコ製ダブルハング

窓が落ち掛けたウェンコ製ダブルハング

上窓の建具(障子)が10cm程下がった状態になっているウェンコ(Wenco)のダブルハング・サッシ。

下がった木製建具の下枠部分が雨漏れで腐って、そこにあるロック金物が脱落してしまったことと、建具を吊っていたバランサーのバネが弱くなっていることで、こんな状態のままになっています。

輸入住宅ブームの時に建てられたおうちで、その時代は網入りガラスであれば、防火基準がクリアされるという制度であった為、重いガラスの網入りペアガラスにされているのも、バランサーのバネ強度が不足している原因です。(尚、現行の建築基準法では防火基準はクリア出来ません)

(恐らく、サッシ・メーカーの製造工程では、この大きさの窓であればこの強度のバランサーという形の基準があって、イレギュラーな網入りガラスの建具が装着されても、その規定通りのバランサーが取り付けられたのだと思います)

網入りガラス入りの建具と強度不足のバランサーとのアンバランスは、以前にもローウェン(Loewen)のサッシでもありましたが、北米では重い網入りガラスを窓に採用するなんてことはあり得ない為、こうした作動不良が発生するのです。

以前にも記事に書いたことがありますが、ウェンコのアルミクラッド・サッシは、雨仕舞があまりよくないことが多いのです。

そういうことを承知した上で、価格の安い輸入サッシを採用するのであれば、屋外側のガラスの周囲やアルミパネルのつなぎ目等に防水処理を施して、室内側の木部にも防水塗料を塗ってやるという作業を追加する考えも思い浮かぶのでしょうが、殆どの住宅メーカーはそこまでの知識や対策がないまま安易に輸入住宅を造っていたのが現実です。

ここまで腐食が進行すると、サッシを丸ごと交換するという選択肢しかないようにも思われますが、サッシ枠はそのままに建具のみを別メーカーのものに装換するリプレースメント・プログラムで対応出来るかも知れません。

但し、このプログラムは、ダブルハング・サッシのみしか対応出来ませんから、その他のサッシは違う対応をする必要があります。

幸いこちらのおうちのサッシは、殆どがダブルハングですから、新築時のデザインを損なわずに元通りに復旧出来るように思います。

何れにしても、サッシの寸法を詳しく計測して、リプレースメント・プログラムが採用出来るかどうかをしっかり調査する必要がありますね。

ただ、これが採用出来るにしても、ペアガラスは網入りにはなりませんからその点はご諒解下さいませ。(標準は、LOW-E断熱ガラスです)

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表面が剥がれる前に対策を!

外装が剥がれてしまったアンダーセンの掃出しサッシ

こちらの写真は、アンダーセン(Andersen)社製掃出しサッシです。

スライディング・パティオドアとも呼ばれますが、アンダーセンの場合外装は塗装された化粧パネルになっています。

アルミパネルのマーヴィンとは違い、塗装や防水処理の劣化が起きますから、定期的なメンテナンスが必要です。

しかしながら、殆どのお客様は国産のアルミサッシのように、一度取付けたら一生何もしなくても持つものだと思っています。パネルが劣化すると、ガラスとの接点などから内部に雨が侵入し、木部が徐々に腐ってきます。

また、木部と化粧パネルとの接着が悪くなってきますから、表面のパネルが剥がれてきてしまうというトラブルも発生するのです。

ここまで行ってしまうと、ドアを補修して元通りにすることは出来ませんから、古いドアを外して新しいドアに入れ替えてやる必要が生じます。

外壁や内壁に接するドア枠はそのまま使えますから大事にはなりませんが、それでもアンダーセンのドア自体は高価なものですので、交換修理費用を入れれば結構な金額になってしまうかも知れません。

ですから、こうなる前に外壁塗装と一緒にドアの塗装を行ったり、ペアガラスの周囲や化粧パネルのつなぎ目などに防水処理をしてあげることが大切です。

恐らくそういった提案やお手入れの説明を施工業者からお客様にはされていなかったのだろうと思いますが、気が付いたらすぐに実行するようにして下さいね。因みに、輸入のアルミクラッド・サッシであっても、防水処理は必修です。

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製造時期は、ここで分かります

ローウェン製サッシのペアガラス内刻印

こちらの写真は、ローウェン(Loewen)の掃出しサッシに装着されたペアガラスの金属スペーサーを写したものです。

スペーサーとは、2枚のガラスの間に入っているもので、両側にガラスを接着してペアガラスの気密を確保する為に使われます。

これがあることで割れたガラスが外れにくくなりますから、泥棒の侵入を多少妨害することにも役立つのです。

そんなスペーサーですが、金属の上に刻印のような文字が見えますでしょうか。これは、サッシのメーカー名と製造国、そして製造時期を表しています。

特に大切なのは、メーカー名と製造時期。メーカーが分かれば、メンテナンスをする際にどこのメーカーに連絡すればいいのかが分かります。

製造時期は、製品によっては製造方法や使用している部材が変わってしまうケースがあるので、いつ作られたものかによって仕様の詳細が分かります。

一番右の数字がそれなんですが、「07 98」とありますね。ローウェンでは、1998年の第7週に作られたことを意味します。(尚、どこのメーカーもこんな刻印を採用している訳ではありません)

メーカーによっては、同じ製品でも突然製造方法や材料が変わるケースがありますから、こうした細かなチェックが大切なんですね。

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こんなにたわむとバランサーにも影響が・・・

ログハウスのセトリング

こちらの写真は、アンダーセン(Andersen)のダブルハングのバランサーを交換した後の様子です。

建具(障子)を吊っているバランサーのヒモも新しくなって、真っ白なのが分かりますね。

ただ、気になっているのが、ヘッドジャム(サッシ上枠に装着されたカバー)。ご覧のように、樹脂製のジャムが湾曲して下に垂れてきているように見えますよね。

勿論、ビスで留めてありますから、落ちてきたりすることはありませんが、サッシの上枠が下に押されて下がってきているというのは、あまりいいことではありません。

これは、丸太を組んで建築するログハウスで見られるセトリングという現象なんですが、丸太(材木)の重みで建物が垂直方向に徐々に縮まってくるということで起こります。

(フルログでは生木を使いますから、建ててから水分が抜けて丸太自体が縮んできます。生木でなく乾燥材を使う木造住宅でも多少建物は縮みます)

つまり、窓が上から押されてきているということなんです。こうしたことは予め想定されていることで、その為にサッシを建物構造とは切り離してフリーな状態になるよう施工したり、窓上に10cm以上の隙間を作って、窓上の木材が直接窓に当たってこないように施工します。

(2x4のような木造住宅でも、量や方法の差こそあれそれに準ずる施工をしなければなりません)

お客様曰く、新築時にセトリング対策はしてあったとのことですが、想定外に多くのセトリングが起きてしまったのか、対策が機能しなかったのか、何れにしてもあまりよい状態ではありません。

今回、バランサーを交換することは出来ましたが、上枠の歪みが新しいバランサーにも影響を与え、吊りヒモの動作が緩慢な状態です。

潤滑剤などで工夫して、取り敢えずお使い頂ける状態にはなっていますが、バランサーの寿命や上枠と建具とに生じる隙間など、問題点は残ります。

それでも、壊してやり直す訳にはいきませんから、今ある状況で調整して納めるしか方法はありません。他社が手掛けたおうちには、イレギュラーなことがいろいろありますね。でも、それをどの程度いい方向で納めるかが、プロの仕事なんです。

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大きな半円ガラスを交換しました

ペアガラスが外れた状態のヴァイスロイ製半円窓

以前、ペアガラスの中が曇ったヴァイスロイ(Viceroy)社製半円窓について書かせて頂きました。

輸入の樹脂サッシに取り付けられた大きなハーフサークル・ガラスですが、先日の台風の時に外れてしまうというトラブルが発生しました。

丁度その時には、既にペアガラスの発注が完了していて入荷を待つというタイミングでしたから、メーカーに急遽出荷スケジュールを前倒しして頂いて、商品は今週私共の処に届きました。

そして、今日その大きなガラスを車に積んで、現場まで持ち込みました。

1枚目の写真が、窓を覆っていた養生シートを外して窓全体を露出させた状態です。写真では分かりにくいですが、半円窓にはガラスは入っておりません。

新しいペアガラスを装着したヴァイスロイ製半円窓

2枚目の写真は、ガラスの周囲に防水コーキングや接着用の防水テープを張った上で、新しいペアガラスを窓に装着した様子です。

朝日が昇ってくる様をデザインした、サンバーンの飾り格子が素敵ですね。

これで防水施工はほぼ完璧な状態ですが、近々外壁の塗り替えを行う際に足場を組みますから、その時外側から更にガラスの周囲に防水処理を施します。

そこまでやって、初めてペアガラス・サッシの修理が完了するのです。どうぞ輸入住宅にお住まいの皆さんは、外壁の塗り直しの際にはサッシ周りの防水施工を行うようにして下さいね。

<関連記事>: 今日は、ガラスサイズの計測でした (2019年7月14日)

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いよいよ消費税アップが近づいていました

ローウェン社ケースメントサッシ用ロックの不具合

こちらの写真は、ローウェン(Loewen)のケースメントサッシに装着されているロック金物です。

いつもの通り、受け金物を引き込む為の樹脂パーツが破損して、ロックレバーがブラブラになってしまっているようです。

ここ以外にもロックの不具合が複数あるようで、予備を含めていくつか取り寄せて欲しいというご相談でした。

このロックは、気密性を上げる為に受け金物を強く引き込むように作られていますから、内蔵されている樹脂パーツへの負荷も相当大きなものであるような気がします。

ただ、窓を閉める際に、十分建具が窓枠に近づいていない状態で、無理やりロックをしたりすると更に負担が大きくなります。

そういう状態の時は、サッシの上下に付いているウィンドウヒンジや開閉用のオペレーターに付着した汚れやゴミを掃除したり、可動部に潤滑用のシリコンスプレーを差したりしてスムースに動くように調整することが大切です。

輸入住宅にお住まいのお客様の殆どの人は、こういう日頃のメンテナンスをやっていませんから、是非一度騙されたと思ってやってみて下さい。

輸入サッシが見違えるように動くようになりますよ。それでも直らない場合は、私たちのような専門家にご相談下さいね。

あと、10月以降消費税は10%になります。近々おうちのメンテナンスやリフォームをお考えの方は、今のうちに計画を進めて頂くようにお願いします。金利がほぼ0%の時代に2%は結構大きいですよぇ~。

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ウィルマーもいいメーカーでしたが・・・

ウィルマー製ケースメントサッシのウェザーストリップの劣化

こちらの写真は、カナダ ウィルマー(Willmar)社製のケースメント・サッシに装着されているウェザーストリップの様子です。

グリーンで塗装された外装アルミは、塗装の劣化が多少見受けられますので、そろそろ塗り直しの時期が来ているかも知れません。

今回は、塗装の相談ではなく、気密や防水性をキープする為のウェザーストリップを交換したいという問い合わせでした。

ウィルマーは、10年近く前に他社に吸収合併されて、既に会社は存在していませんし、補修用の交換部材を供給するといったサービスもありません。品質の割に価格がリーズナブルで、日本の輸入住宅の窓にも結構多く採用されたように思います。

ただ、ウェザーストリップのようなパッキン材は、素材の劣化や開閉による破れなどがつきものですから、アフターメンテナンスの部材を提供してくれるメーカーがなくなっているというのは致命的。

そうは言っても、一旦付けたサッシを長く使っていかなければなりません。ですから、消耗品が何とか手に入らないか、私共のような専門家にご相談の依頼を頂くこととなります。

ウェザーストリップは、サッシ・メーカーによって使われているものの形状や大きさがまちまちで、廃番やメーカーが倒産になるケースもありますから、探すのが至難の業です。

何れにしても、この写真だけでは正確な形状寸法が分かりませんから、ウェザーストリップの断面図や詳細寸法をお知らせ頂かないと探すことすら出来ません。

出来るだけ調達に協力したいと思いますが、まずはお客様側の情報提供や熱意がないとメンテナンスはなかなか進まないと思います。

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クレトイシのハンドルも輸入品

クレトイシ オーニング・ケースメント用クランクハンドル

お客様からクレトイシ社製樹脂サッシのクランクハンドルを調達したいとの相談を頂きました。

クレトイシは、名前の通り砥石製品を販売している国内メーカーですが、北米の樹脂サッシの技術を導入してOEMでサッシを製造しています。

あまり名前を知っている人は少ないかも知れませんが、樹脂サッシで防火認定を受けている数少ない窓メーカーです。

今回相談頂いたハンドルは、オーニングやケースメントといった開き窓を開閉する為のものですが、オペレーターの回転軸に接続する部分が割れたりして使えなくなることもしばしばです。

ただ、ハンドルの強度不足というよりは、サッシのバランスが崩れて建具(障子)が十分窓枠に引き込めなくなった状態にあることが問題かも知れません。

これは、開閉金物を日頃から掃除していなかったり、潤滑剤が不足していたりすることで起こります。以前からお話ししている通り、輸入サッシは軽い力で動くように作られていますので、無理な力が必要な時はどこかに不具合があると考えるべきです。

何れにしても、破損したハンドルの交換パーツを手に入れなければなりませんが、こちらの部品はどの輸入サッシメーカーでも使っているものですから、比較的簡単に調達することは可能です。

ただ、クレトイシに依頼して調達すれば、そこそこ値段が張るものですし、海外の部品メーカーから調達すればそこそこ送料等の経費が掛かりますから、安くは手に入らないかも知れません。

ただ、海外からいくつか部品を購入する場合は、1個買うのと然程送料は変わりませんから、その分お値打ちに調達出来るかも知れません。

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ガイドから外れた

ウィンテック社樹脂製オーニングサッシ

こちらの写真は、岐阜県山県市の輸入住宅に施工されたウィンテック(WinTech)社のオーニングサッシですが、建具(障子)に付いているパーツが外れ、窓枠から離れています。

建具の上の方にあるのがそのパーツで、スライド・シューと呼ばれる樹脂部品です。

通常これが、窓枠側に装着されたガイドレールの中を走ることで窓が開閉するという仕組みなんですが、こうなると建具が窓枠から浮いた状態になってしまいます。

スライド・シューはなかなか外れない構造になってはいますが、それでも樹脂が劣化してくれば、レールに引っ掛けてある部分が割れたりして外れることがあるかも知れません。

このスライド・シューやガイドレールは、ウィンドウヒンジと呼ばれる部品の一部ですから、ウィンドウヒンジを新しいものに交換してやれば元通りに開閉出来るようになります。

ウィンドウヒンジは、下側が開くオーニングサッシの開閉だけでなく、横に開くケースメントサッシにも使われていますが、サイズや形状も様々ありますから、適合するものを確認してから注文するようにしたいものです。

でないとせっかく購入しても、窓に全然合わないなんてことになってしまいますから、注意しましょう。

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大量に注文を頂きました

インシュレート社シングルハングのバランサー

こちらの写真は、インシュレート(Insulate)社のシングルハング・サッシに装着されている古いバランサーです。

先日交換してきたアンダーセンのバランサーと違い、窓枠の両サイドに内蔵される形で付いているのが、このバランサーです。

「19 3」という刻印が見えますが、これがこのバランサーが適合するサッシの大きさやバネ強度を表しています。

写真を見るとバランサーのお尻に付いている樹脂パーツが随分汚れて劣化しているようですが、普通はここまで汚れることはないので、周囲の環境に何か特別な状況があるのでしょうね。

今回、このバランサーの交換部材を26本ご注文頂きました。バランサーは両サイドに1本ずつ付きますから、窓の数としては13ヶ所ということになります。

通常は、窓の高さを1階と2階で変えるのが殆どですが、恐らくこのおうちは全て同じ大きさのサッシに統一されているのでしょうね。

でも、こうやって全てのシングルハングのバランサーを、定期的に交換するのって本当は大切なことなんです。1ヶ所が悪くなったということは、その家の全てのバランサーの寿命が来ていると考えてもいいでしょう。

皆さんの輸入住宅でも一度窓を開け閉めして、うまく上がらないようであれば、バランサーを交換するタイミングかも知れませんよ。(因みに、輸入の上げ下げ窓であれば、形が違えどバランサーは必ず付いています)

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