お知らせ : ページ 130

古い輸入資材のメンテナンスには道具も必要

錆びたビスの取り外し

先日、輸入の掃出しサッシの網戸の修理したのですが、スクリーンが取っ手の後ろ側に張ってある為、一旦取っ手(把手)を外さないと網を外すことが出来ません。

当然、新しいスクリーンも取り付けることが出来ませんから、取っ手を取らなければならないのですが、ご覧の通りビスのねじ山が四角い穴になっています。

日本のビスは、プラスかマイナス。特殊なものだと六角のものがたまにあるのですが、四角というビスは存在していません。

この網戸に張ってある網は、国産のプラスチック製でしたが、取っ手が外せなかった為か、その部分だけ網が固定されていない状況でした。その四角い穴のビスも相当風雨に曝された為に、錆び付いているという最悪の状態。

ですから、錆びて脆くなっているねじ山を潰さないように、まずはビスを挟んで回すことが出来るネジザウルスという特殊ペンチを使って、固くなったビスを少しだけ緩めます。そうなったところで、四角い頭のドライバービッドを穴に差し込んでゆっくりとネジを外しました。

勿論、四角い頭のドライバービッドはアメリカから調達した輸入品。輸入の資材で古いものとなれば、それに適した工具を持っていなければ修理・メンテナンスをすることは出来ませんね。

<関連記事>: プラス・マイナスだけじゃない (2014年11月9日)

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修理するだけじゃ、つまらない

雨漏れで汚れたクロスを剥がした室内

サッシ、外壁から雨漏りした輸入住宅の修理・リフォームの記事を書かせて頂いていますが、昨日は室内の壁・天井の塗装を行いました。

写真のように雨漏りによって発生したカビや構造材のアクによって、張ってあったビニールクロスの表面までも黒ずんでしまいました。

そこで、汚れた部分のクロスを剥がし、極力似たデザインの新しいクロスを張ったのですが、そこで終わってしまったのでは普通のリフォーム工事となるでしょう。

私たち ホームメイドは、そのクロスの上に水性塗料「パラ」でミントグリーン色の塗装をしてみました。

クロスの上からパラで塗装

工事の終盤に撮った写真ですから、まだ壁のコーナー部分などが乾いておらず少し色が違ってみえるかも知れませんが、1時間もすると全て均一な色に仕上がります。だから、輸入塗料は後からタッチアップしても、塗りムラにならないんですよね。

それにしても、パラペイントドライウォールはきれいな色でしょ。薄汚れていた白いクロスの部屋も、真新しい爽やかなインテリアに1日で模様替えしました。勿論、カナダの塗料は、ペンキ塗りたてでも全く臭いません。

テーブルやエアコン、窓などに塗料が付かないように、移動したりシートを被せたり準備は結構大変ですが、変身したインテリアを見れば強烈な感動を味わって頂けるはずです。

昔の状態に戻すのは比較的簡単ですが、新たな提案によって感動をを付け加えてこそ、本当のリフォーム・リノベーションと言えるのではないでしょうか。

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クロスは何度も張り替え出来ない

ビニールクロスの裏紙

少し分かりにくいですが、こちらは部屋の梁(ハリ)のところのビニールクロスを剥がした様子です。

このおうちは、2階のサッシからの雨漏りがあって、その雨水が1階の天井や壁の部分まで染み出てきた為、雨漏りの防水工事を施した上で構造材のアクやカビが浮いてきたクロスを剥がし、新しいクロスを張り直します。

その上にパラペイントを塗装して、美しいミントグリーン色のドライウォールに仕上げる予定をしています。

さて、写真の状況に戻りますが、ベージュ色の紙が張られた石膏ボードの表面に、これまで2回クロスが張られていました。分かりにくいかも知れませんが、薄く白くなっている部分が、1回目のビニールクロスの裏紙が残っている場所です。そして、少し白が濃く見える部分が、2回目に張ったクロスの裏紙です。

ビニールクロスはビニールですから、そのままでは石膏ボードに張っても剥がれてしまいますから、接着しやすいようにクロスの裏に紙が付いています。張り替えをする際に、表面のビニールは剥がれますが、裏紙は全て剥がすことは出来ず、部分的に残ってしまうのです。

(やろうと思えば剥がせるかも知れませんが、その分相当な労力と費用が掛かりますから、現実的に全て剥がすことは出来ないのです)

それで、今回この上から3度目のクロスを張る訳ですが、石膏ボードが露出している箇所とそれぞれの裏紙が残った箇所とでは、微妙に表面に凸凹が出てしまいます。恐らく4度目の張り替えをする時には、あまりに凸凹が大きくなり過ぎて石膏ボード自体を新しいものに交換しなければ、きれいにクロスが張れなくなると思われます。

勿論、凸凹を気にしないというお客様ならいいでしょうが、実際にそうなると施工不良というクレームを言われるはずですので、リフォーム業者も躊躇するはずです。だから私たち ホームメイドは、張り替えではなく塗替えが出来るペンキ仕上げのドライウォールを提案しているのです。

クロスの上から塗れますし、カナダの水性塗料 パラペイントは臭いも殆どありません。また、模様替えの際には何度でも上から塗替えが可能なので、塗膜がどんどん強くなります。

ビニールクロスは、築30年で壊してしまうような家では何度も張り替えしないでしょうから有効な手段かも知れません。でも、50年、100年と住み続けたいというおうちでは、張り替えの問題が生じてきます。インテリアの塗装仕上げは、これからの家づくりには必修かも知れませんよ。

関連ページ: パラペイント

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塗装していない家はありませんか?

木製建具の下端

こちらは、先日新しく交換したファーバークラッド木製サッシ、マーヴィン社製インテグリティのケースメント窓。

写真は、下から建具(障子)を撮ったところ。

木製建具の下端にも、このように木部が露出しています。特に注意したいのが、木の建具枠が組み合わさるコーナー部分。

ここには、木口(こぐち)と言って木の年輪が露出したところが存在します。年輪がある部分は、樹木の水分が通る導管(道管)が走っていますから、雨水が木の中へ侵入しやすい場所でもあります。木製サッシの腐れが発生する場合、多くはこうした部分から水分が入り込んでそれが抜けないで腐ってくるのです。

輸入住宅でアルミクラッド・サッシが施工されているところでは、室内側の目に見える木部をニスで塗装しているケースが多く見受けられます。(尚、ニスは室内用で屋外には向きません)

ただ、こうした木製建具の下端や上端、窓を閉めてしまうと隠れてしまう部分で木が使われているような場所を塗装していないという家は、実は結構存在しているようです。

塗装業者も目視出来る部分はきれいに塗らないとお金が頂けませんから一生懸命やりますが、塗りにくくてやらなくても分からない場所は、塗装しないで知らん顔してしまう人もいるようです。そういう輸入住宅で、木製サッシの雨漏りや腐りの問題が大きくなるのは必然です。

良心のある建築業者や塗装屋さんならばそんなことはないでしょうが、皆さんのおうちも窓を開けて一度チェックしてみては如何でしょうか。

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網戸を張り替えると、こんなにきれい

古い輸入サッシの網戸

カナダの古いキャラドン(Caradon)社製掃出しサッシに付いていた網戸、2枚を外して現場から会社に持ち帰りました。

20年近く前のものですから、相当傷みが来ています。

1枚は一度網を交換したようですが、お客様自身がやられたのか、結構いい加減な施工がされていて、所々網が枠から外れていました。また、その際交換した網は、国産のプラスチック製のものだったようで、10年もしないうちに劣化してボロボロになったようです。

会社に持ち帰ったのは、道具が揃っているので何か突発的な問題が生じても対処が可能だったということと、現場では他の職人さんの邪魔になるので場所を確保するのが難しいという理由です。だって、網戸は幅が1.1m、高さが2mもある大きさですから、取り回しをするだけでも相当大変なんですよ。

張り替え後の輸入網戸

で、半日掛かりで張り替えをしたのですが、網戸に付いているビスが錆びたり劣化したりしていて、外すのに特殊な工具が必要だったり、網を押さえるヒモ状のゴムや網自体が、プチプチ切れて溝に残ってしまったりとそりゃもうえらいことでした。

でも苦労した甲斐がありました。あのひどい状態の網戸が、本当にきれいな状態に戻ってくれましたから・・・。勿論、網戸のフレームやハンドル(取っ手)まできれいにして差し上げられれば申し分ないのですが、それはまたの機会にさせて頂きます。

皆さんのおうちの輸入サッシも網戸が破れていませんか?もしそうなら、是非交換されることをお勧めします。室内に入る秋風は、本当に気持ちいいですよ。

<関連記事>: 輸入サッシ、網戸の網の交換は10~15年 (2012年11月18日)

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最後は、スタッコフレックスで仕上げました

仕上げでスタッコフレックスを塗った後

昨日、外壁の補修下地のところまでご案内しましたが、今日は外壁の仕上がりをご覧に入れたいと思います。

昨日の記事写真と全く同じ位置での写真ですが、如何でしょうか。

右に見えるのは、2階から下りるエアコンの配管ですが、施工時には一旦撤去していましたから、昨日の写真では写っていなかったですよね。こうした配管で隠れてしまう部分もちゃんと仕上げるようにしていますから、撤去や復旧の手間も掛かります。

安く早くやろうとするリフォーム屋さんでしたら、きっと配管はそのままにして工事を進めていくと思いますが、そうなると外壁が劣化したままの部分が残ってしまいます。こういう気遣いも見積の内容には記載がありませんから、多くのお客様は金額を見て判断されるのでしょうね。

防水性・柔軟性のあるスタッコフレックスは、窓の周囲に塗られていますが、その上からスタッコフレックス・イノセンス(Stuc-O-Flex Innocence)という柔軟性のある塗料を更に塗り重ねています。この塗料は、外壁全体をカバーしていますから、色や質感でも外壁のどこを直したのかが分からない程に仕上がっています。

このイノセンスは、塗り壁材のスタッコフレックスの塗料版。その耐久性は30年以上と言われるアメリカ製品です。雨漏りした外壁だけでなく、通常の塗替えにも使えますので、ご興味のある方はホームメイドにお尋ね下さい。

<関連記事>: 折っても割れない外装材 (2015年5月27日)
<関連記事>: 塗り直すと、これだけきれいになるんです (2018年12月11日)

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雨漏れしたら、念入りに!

スタッコフレックスを塗る前の下地処理

窓の雨漏れに伴う外壁からの漏水に対処すべく補修・リフォームの施工を進めている日進市の輸入住宅 Y邸。

不具合のあった古いキャラドン(Caradon)社のサッシを外し、新しくマーヴィン(Marvin)社のインテグリティに入れ替えました。

その後、外壁や窓周辺の雨漏れの原因を確認した後、悪くなった構造体の柱材や耐震構造用合板を撤去・入れ替えをして、適切な防水施工を実施しました。

先日襲来した強い台風の雨風でも全く雨漏れの発生がありませんでしたから、ようやく外壁等の仕上げにゴーを掛けました。勿論、どんどん仕事を進めることは可能でしたが、仕上げた後に雨漏れが起きれば、また下地まで剥がして対策を打たねばなりません。

ですから、少々時間が掛かっても、下地の状態でも雨漏れしないかどうかを確かめてから、仕上げの工程に移ることは大切なことだと考えました。普通の工務店さんから見れば、石橋を叩いて渡るくらい慎重に見えるかも知れませんが、そういう丁寧な作業をすることでお客様は安心するのです。

さて、これが仕上げのスタッコフレックスを塗る前の下地処理です。

ベースコートを塗って、その上にクラック防止用のメッシュを幅広に張ってあります。実際に外壁を剥がしたのは、これより10cm内側までですから、既存の外壁と新しくした外壁とがしっかり馴染むようにしてあります。

このベースコートが乾いた処で、メッシュの上から更にベースコートを塗り重ねます。そうすることで、メッシュがベースコートでサンドされ、割れ強度がアップするという訳です。最後の仕上げであるスタッコフレックスを塗った状況は、また追ってご覧に入れますね。

<関連記事>: クラックの入らない塗り壁 スタッコ・フレックス (2011年1月25日)
<関連記事>: 取り敢えず、応急処置はされてます (2016年9月10日)
<関連記事>: 窓下は、水抜きスペース (2016年9月23日)

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災害に備えて、取り敢えず見ましょう!

南海トラフ巨大地震編 全体版(17分)

いつ起こるか分からない「南海」「東南海」「東海」の各地震。

内閣府が、これらの地震を想定して防災ビデオをHPに掲載したそうです。上記リンクをクリック頂ければ、ご覧になれます。

ビデオは少々長いかも知れませんが、明日は我が身ですから、見ておいて損はありません。

こうした地震に備えられるような輸入住宅を目指して建築していますが、自然の猛威には到底敵わないのが人智です。

どうぞ過信しないで、自宅にもしものこともあるはずだという意識を持って、事前・事後の対策を練っておくようにして下さい。

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網戸の交換も可能です

巻き上げ式網戸のエクセルシャノン

巻き上げ式網戸を採用しているエクセルシャノン社製サッシ。

北米の技術を導入して、OEMで国産化した樹脂サッシを作っている窓メーカーは以前と比べれば少なくなりましたが、エクセルシャノンはその先駆けかも知れません。

さて、こちらは、浴室に取り付けられた両開きのフレンチ・ケースメント。

網戸スクリーンは、普段窓の上部にある網戸ボックスに納まっていて必要に応じて引っ張り出すというタイプなんですが、引っ張り出す際に両サイドのガイドレールから外れてしまうという不具合を抱えていました。

10年以上経ちますから、網戸もよれてきてうまくガイドレールを走らなくなってくるのも仕方ないですね。メーカーもしっかりしていますから、アフター・メンテナンスも心配要りません。ちゃんと代替パーツを取り寄せて、交換出来ますよ。

ただ、窓に貼ってある製造番号等のシールは、大切にしておいて下さいね。勿論、窓の形式やサイズ、施工時期等が分かれば、何とか対処は可能ですが、シールがあれば確認作業も早くなります。

浴室の場合は、湿気やカビが発生しやすい環境ですから、文字が汚れたり消えてしまったりすることもあるでしょう。そういう時に備えて、カメラでシールを撮影して記録しておけば、万一の時でも安心です。

建材にはこうした製造時の記録が付いているものが多いですから、窓に限らず全ての建材でデータを残しておくと便利ですよ。

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輸入の木製サッシは、ケアしよう!

木部が腐ったマーヴィンの窓

屋外側がアルミで出来た木製輸入サッシのマーヴィン(Marvin)。

最近製造されたものではトラブルの相談を頂くことはありませんが、1990年代以前に施工された窓では室内側の木部が腐ってくるという不具合が数多くありました。

勿論、こうしたトラブルはマーヴィンに限ったことではなく、木製サッシ全般で起こったことですが、その原因は2つのことが考えられます。

1つ目は、サッシ自体の構造的な問題や防水処理の劣化です。構造的な問題とは、外装のアルミ板と木部とがピッタリ接している形状だった為に、サッシで内部結露が発生すると水分が接触面に滞留してしまうということでした。それは、建具と窓枠とが接する部分でも起こりました。

こうしたことは構造的な問題ですから、サッシ・メーカーの改善が必要ですが、木部に適切な防水塗料を塗ることである程度防止することも出来たと思います。でも、実際には内装用のニスのような塗装を施していただけで、木部に何ら防水塗装がなされていなかったことも問題だったと思います。

また、ガラスとアルミの境界線やアルミ・カバーのつなぎ目の防水処理が何等かの原因で劣化したり、切れたりして雨水がそこから侵入する問題もありました。

2つ目は、施工後のケアが不十分だったということです。アルミクラッドの木製サッシは、自然素材で出来ています。ですから、水分による腐敗が生じるということを常に意識していなければなりません。

にも拘わらず、多くの輸入住宅で梅雨や台風の時期でも常に窓を閉め切ったままにして、晴れ間にサッシを開けて乾燥させるというケアを怠ってきました。

また、サッシの防水処理が経年劣化で悪くなるということを考えなかった為に、こちらも放置された状態で10年近く分からなかったというご家庭が多いのです。

国産のアルミサッシにはない高級感や温かみ、湿気や温度を調節してくれる素晴らしい機能が木製輸入サッシにはありますが、ものには必ずデメリット(欠点)も存在します。

輸入サッシのメーカーは、クレームに対して真摯に改善を進めてきたところが生き残っていますから、構造的な部分では問題は少なくなると思われます。

ただ、その後のケアという部分では、未だにそれをお客様側に伝えていない住宅メーカーが存在します。(こうした注意記事を書く建築会社は、ほぼありませんしね) また、そうしたデメリットに対応した生活を心掛けるお客様が少ないというのも、現実としてあるでしょう。

高品質な輸入住宅を後世まで残していきたいというのであれば、アフターケアが出来るビルダーと付き合っていくことも大切ですが、お客様側でも家を注意深く見守っていくことが必要だと思います。これは、輸入・国産、どちらに限ったことではありません。

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