お知らせ : ページ 111

木部の劣化で黒ずんだマーヴィンの輸入サッシ

黒ずんだマーヴィンのサッシ

昨日、愛知県常滑市の輸入住宅にお邪魔してきました。

マーヴィン(Marvin)のダブルハングや掃き出しサッシに不具合があるということで状況を見に伺ったのですが、このように建具(障子)の木部に黒ずみが見られます。

写真は、アッパー・サッシュ(Upper Sash)とローワー・サッシュ(Lower Sash)との合わせ目の部分ですが、ローワー・サッシュの下端も腐ってきているようです。

また、最近はあまり雨漏れしていないということですが、窓のケーシングと呼ばれる木製の飾り枠のところから水がポタポタ落ちてきていたということですから、外壁又は窓の上端から侵入した雨水が、窓枠の上を伝って室内に侵入したと思われます。

サッシの木部の腐りは、サッシのアルミやガラスのつなぎ目の防水不良が原因で、ケーシングからの水漏れはこれとは違う原因ですが、何れにしても台風の強い雨風が当たりやすい南側や東側の窓や外壁は、しっかり防水のメンテナンスをしてやる必要があります。

外壁の塗装の塗り直しやサッシの交換をしたら、問題が解決するということではありません。こういう場合、製品だけでなく施工の間違いといった複合的に要因が重なっている可能性もあると思います。

対処療法ではなく、原因を究明してそれに対策を打つというやり方をしないといつまで経ってもトラブルが絶えない家になってしまいますから注意しましょう。

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ALCコンクリートのクラック

へーベル ALCコンクリートのクラック

旭化成のへーベルで使われるALCコンクリート・サイディング。

RC造の建物を100mm厚の発砲コンクリートで覆う形を取っているので、中断熱をしなくても、外断熱だけで十分な断熱性を発揮出来ます。

ただ、このALCは人間の手では持ち運べないくらいに非常な重さがある材料ですから、パネルを張り付ける時はクレーンで吊り上げなければ施工が出来ないというのが欠点です。

このおうちは、家の奥の方も家が立て込んでいて、外壁材を張るには人間の力でしか出来ない状況だったようで、大きなパネルを小さくしてから、壁に張り付けていったようです。

ですから、パネルとパネルとのジョイント(つなぎ目)が多くなり、外壁の雨漏れリスクが大きくなりました。勿論、その重量によって建物に歪みや負担が掛かってしまうことも否めません。

また、30年近く前は、ALCコンクリート・サイディングのつなぎ目や窓の周囲には、アクリル・コーキングが使われていました。当時へーベルに使用したアクリル・コーキングは、時間が経つと硬化して割れやすくなるようです。

この写真もその一つ。建物のコーナー部分の2階と3階とのつなぎ目ですが、横方向に大きなクラックが入っています。強く激しい雨が外壁に当たって、それがここに押し寄せてくると割れ目から壁の中に雨水が侵入します。そうして、2階の部屋の天井や壁から大量に水が落ちてきたという感じのようです。

私たちは、今回このクラックを修理するに当たり、劣化しにくい別のコーキング材で処理します。その上から下塗りの弾性シーラーや弾性(柔軟性)のある塗装を行ってから、最後に水を掛ける防水検査を実施して完了です。適切な材料と適切な施工。そして自然の摂理を考えることこそ、家を長持ちさせる秘訣です。

<関連記事>: 雨漏れチェック (2017年4月18日)

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錆止めを塗った金属屋根

錆止めを塗った屋根

昨日、塗り直す予定の屋根の洗浄作業風景をご覧頂きましたが、今日はその屋根に錆止め塗料を塗ったところをご覧に入れましょう。

如何でしょうか、赤い錆止め塗料を塗った様子は。

以前の塗装が剥げてムラムラになった屋根の状態と比べて、ツヤ消しの美しい屋根に生まれ変わったのが素敵でしょ。雨樋は、付け替える予定ですから何もしていませんが、屋根は細かなところまできれいに塗られています。

今日は、昼間に突然の雨が降ってきましたから、昨日のうちに錆止めだけでも塗っておいて本当によかったと思っています。でなければ、また洗いを掛けて汚れを除去してからしか、錆止めを塗れないですからね。

今日は、お施主様もいらっしゃいましたので、雨の前にご夫婦で屋根まで上がって頂いて、工事の状況や不具合のチェック箇所の案内をさせて頂きましたが、きれいな仕事に喜んで頂きました。明日も、外壁塗装の色の打合せをさせて頂く予定ですが、さてどんな色を選ばれるか楽しみです。

それにしても、私は高い所で足ガクガクでしたが、お施主様(特に奥様)は平気な顔で登っていらっしゃいましたから、すごいですねぇ。

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屋根の洗浄風景

屋根の洗浄

昨日記事に書きました名古屋市瑞穂区の現場です。

足場が掛かりましたので、まずは屋根の状態確認の為に表面の洗浄を行いました。

いや~、3階のそのまた上ですから高いですねぇ。高所恐怖症の私としてはメチャ怖いですが、そんなことでは建築の仕事は出来ません。冷や汗を掻きながら、登りましたよ。

10年近く前に撮られた写真では、ガルバリウムの金属屋根の塗装が相当傷んで見えましたので、最悪屋根材を撤去して新しく葺き直すことも考えていましたが、幸い表面の塗装が劣化していた程度で事なきを得ました。

ただ、こうやって水で流していると、劣化した塗料が水と一緒に茶色くなって落ちていきます。塗装の方は、もう限界といった感じでしたから、塗り直しのタイミングとしてはよかったと思います。屋根の洗浄が完了した後は、外壁の洗浄へと移っていきます。

通常は雨樋の洗浄していくのですが、今回は樋が劣化しているようですので交換します。ですから、洗浄は必要ないのですが、壁や屋根を洗っていればどうしても一緒に洗われてしまいますね。まあ、きれいになることですから、悪いことではありません。

この洗浄作業をしっかりやらないと、新しい塗装がしっかり定着しませんから、大切な作業です。安くやろうという業者さんは、この作業をしないでいきなり塗装をするところもあるようですが、それではすぐに剥がれてきてしまいます。

塗ったすぐは同じように見えますが、手を抜いた仕事は化けの皮がそのうち剥がれてくるものです。その時はもう支払いも終わっていますから、文句を言っても知らぬふりなんでしょうね。明日は、屋根の赤い錆止め塗装の模様をお伝えします。

<関連記事>: カラーベスト屋根の塗装の剥がれ (2015年10月24日)

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外装リフォーム工事、始まります

足場組み工事

名古屋市瑞穂区にあるRC造3階建てのお宅で、昨日足場組みを行いました。

外壁以外に屋根のメンテナンスも行いますから、屋根を洗浄した水が近隣に飛散しないように高い位置まで足場を組んで、養生シートで周囲を囲います。

今回の主なテーマは、2階天井・壁の雨漏り補修。先回の屋根メンテナンスから10年以上経っていますので、その間に発生した雨漏りの原因(場所)を特定し、そこを重点的に防水補修することが、今回のミッションです。

建物自体は、築30年近く経っていますから、やはりここでしっかりと外装のメンテナンスを行っておくことで、長持ちするおうちにしたいと思います。三方に張られた窯業系タイルも部分的に脱落していますし、タイル目地の方も割れや劣化が見受けられます。

タイル張りの外壁は、耐久性や防水性があるように見えますが、割れればそこから雨水が侵入しますし、目地は浸透性のあるモルタルで出来ていますから、目地を補修した上でやはりクリアの防水塗装をしておく必要がありますね。

人間の作るものですから、今回のメンテナンスで半永久的に家が持つということにはなりませんが、劣化が酷くならないうちに対処しておくことで、元の状態に戻すことが可能となります。

そういうマメな補修をいくつも実施することで、大掛かりな修理を防ぐことが出来るはずです。梅雨が来る前に、外装関係の工事をやる予定です。では、またその様子を逐次お伝えしていきますね。

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雨では作業は出来ません

ペラの交換用建具と枠材

昨日、愛知県みよし市の輸入住宅でペラ(Pella)社のボウウィンドウの修理を予定していたのですが、横殴りの雨で計画を中止しました。

早朝は然程の降り方でもなかったのですが、午前8時過ぎには少し強くなってきました。

私たちもお客様も早くきれいにしたいという思いでしたが、防水処理が重要な窓の修理ですから、ここはちゃんと仕切り直した方がよさそうです。

写真は、ワンボックス・バンに積み込んだはめ殺しの建具(障子)と窓の周囲に付ける化粧枠材です。以前サッシの木部塗装に使われた白い塗料をお客様が大切に保管されていたので、それをこれらの木部にも塗りました。

油性の塗料でしたから、木部にはどうかなと思いましたが、現状のサッシの木部も特に塗装に劣化はないということでしたので、色を合わせる為にも新しい建具等に塗ることにしました。こうして、取付け前に事前に塗っておけば、取付け後に隠れてしまう部分にも塗装が出来ます。

家づくりには気遣いが大切ですから、現場で手早く塗装するより倉庫でじっくり丁寧に塗装をしてやることは、どれだけ家を長持ちさせることに貢献するかお分かり頂けますでしょうか。来週職人さんとお客様の都合が合うタイミングで、再度取付け作業に伺う予定です。

また、取付けが完了しましたら、その様子をお伝えしますね。

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引き違いの収納ミラードア

引き違いの収納ミラードア

愛知県大府市にある軽量鉄骨のおうちに施工予定のミラードアです。

通常は、寝室などの収納用のドア(ミラークローゼット)として用いられるのですが、こちらでは玄関収納用として引き違いの2枚ドアを2つ並べて写真のような4枚ドア風に作ります。

幅が1.5mありますから、2つ合わせると3mもの幅がある鏡となるのですが、もしかしたら家族全員の姿が映せるかも知れませんね。

欧米の人は自分の部屋で着替えやお化粧を含めたトータルコーディネートをしますが、日本人の女性は最後出掛ける際に全身をチェックしたがるようです。男の私としてはよく分かりませんが、確かに玄関先でネクタイとか曲がっていないか気になるようにも思います。

まあ、こんなミラードアが玄関ホールにあったら、鏡の向こうに部屋もあるように見えて、広く感じるかも知れません。ミラードアは、引き違いの他に折れ戸タイプのバイフォールドドアもありますから、一度に大きく開いて収納の中身を見たいという方には折れ戸をお勧めします。

それにしても、輸入のものは鏡が大きいですよね。国産ではこんなに大きな面の鏡はないようです。

<関連記事>: 1人2役の収納ドア (2013年7月25日)

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ヒビ割れたジョリパットの外壁

ヒビ割れたジョリパットの外壁

名古屋市にあるこちらのお宅は、在来工法で建てられた20年前のおうちです。

設計士がデザインした高級住宅といった印象ですが、メンテナンスにあまり手を入れてこなかったようで、いろいろな処で不具合が発生しているようです。

写真は、バルコニーの外壁ですが、至る処にクラック(ヒビ)が入っているのが分かりますでしょうか。設計図面を見ると、ラストップを下地にしてジョリパットで仕上げたと記載があります。

ラストップは、塗り壁材で仕上げる為の下地パネルのようで、コンクリート・サイディング的な使い方がされているような感じです。ただ、パネルのような外装材の場合、材料のつなぎ目で水平・垂直方向に真っ直ぐ割れるというのが一般的で、このように縦横無尽に割れが入っているのは、不思議です。

もしかしたら、パネル状の材料ではなくモルタルのように練った状態のものを下地に塗ったのかも知れません。勿論、パネル状の材料に雨水が浸透して、中からボロボロになって割れたということも考えられます。

傾斜地にあるような住宅ですから、地盤についても少々怪しい感じですから、外壁などは地震などの揺れの影響を受けてしまい、ヒビ割れを加速したのかも知れません。こうした家の動きに対して、ジョリパットは追随するだけの柔軟性はあまりないというのが、今まで見てきた印象です。

施工の手順や使う材料の相性などといった問題もあるでしょうが、窓やドアのコーナーなど力の掛かりやすい場所のクラックは、なかなか避けることは難しいような気がします。

今後実際に外壁を一部剥がすなどして、原因を確認した上で柔軟性のあるスタッコフレックスなどを使って、割れにくい外壁になるようリフォームしていきたいと思います。

勿論、単にスタッコフレックスを塗るだけでは、問題は解決しません。下地の施工を同時に直していかなければ、また同じ問題が発生するだけですね。そこには、私たちのようなプロの技術と経験が必要かも知れません。

<関連記事>: クラックの入らない塗り壁 スタッコフレックス (2011年1月25日)

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ビスが留まらないグラスファイバー製玄関ドア

下地がないサーマツルー玄関ドア

美しい木目とカットガラスのファイバーグラス製玄関ドア。

ここに使われているドアのメーカー、サーマツルー(Therma Tru)と言えば、輸入住宅ではそこそこ名前の通った会社です。

ただ、輸入住宅のことをあまりよく知らない住宅メーカーさんや工務店さんがファイバーグラス製のドアを施工すると、トラブルになっていることがあるかも知れません。実はファイバーグラス製のドアは、左右(裏表と言ってもいいかも知れません)が存在します。

木製ドアならいいのですが、ファイバーグラス製やスチール製のドアの場合、中には発泡ウレタンのような断熱材が入っています。その為、ドア自体の強度を出す為にドアの周囲に補強の木材が入っているのですが、全ての部位に補強材が入っている訳ではないのです。

普通の場合、ドアを吊り込む為のヒンジ(蝶番)が3ヶ所あります。その位置には、ヒンジをビスで取り付ける為の補強下地が当然入っています。

ただ、そこで気を付けなければならないのが、ヒンジを取付ける場所の反対側、つまりドアハンドル側にはヒンジを取り付ける必要はないので、下地材は入れられていないかも知れないのです。ただ、その代わりにハンドルを取り付ける位置には下地材が内蔵されているはずです。

つまり、ファイバーグラス製のドアの場合、ドアの左右で下地材の位置が違うかも知れないということに気を付ける必要があります。

その場合、ドアを裏表逆さまに取り付けてしまったら、左右も当然逆転しますから、ヒンジを取り付けることが出来ないとか、取り付けられたとしてもビスが利いていないところが生じているなんてことがありますから、ドアが傾いてきたり鍵の調子が悪くなってきたりするはずです。

また、サーマツルー社のドアに限って言えば、事前に注文しない限りドアクローザーが来る位置には下地材を入れてくれません。また、そのオプションを注文すると何割も値段が高くなるので、大方の業者はリクエストしていないと思います。

ですから、ドアを輸入した後でドアクローザーを取り付けたいと建築業者にお願いすると、ドアにビスで固定出来ませんから、見栄えは悪いですが写真のようにボルトを屋外まで貫通させて取り付けるはめになります。

勿論、ドア・メーカーによっては、こうした下地を標準で入れてくれているところもありますが、そうしたことの確認に気遣いが出来る輸入住宅ビルダーが殆どいないのが現状です。

もし家を建てた後でこうした不具合を発見したら、補修や交換を適切に行って下さいね。さもないと、ヒンジが外れてドアが脱落するなんてことにもなりますから、防犯上大きな問題が生じますよ。

<関連記事>: まだ途中ですが、こんなに素敵になりました (2017年11月21日)

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ピーチツリー社製ダブルドア

ピーチツリー社製ダブルドア

このダブルドア(2’-8”x6’-8”)は、ピーチツリー社のA19P「Avanti」というものですが、20年前に施工されました。

ドアのパネルはスチールで出来ていますが、室内側の劣化が進んでいることから、お客様から交換したいという希望を頂きました。

写真からするときれいな輸入のフレンチドアという感じですが、メンテナンスは特に何もしていなかったということで、ヒンジの摩耗や気密パッキン(ウェザーストリップ)や防水材の劣化など様々な点で不具合が出てきています。

少しずつでも補修をしていればよかったのですが、1つの不具合から別の不具合へとどんどん広がっていくのが、家の不具合です。

アメリカのピーチツリー社は10年近く前になくなっていますから、全く同じものはありません。メーカーが違うものに交換しますが、微妙にサイズが異なることも考えられますので、ドアやドア枠の加工が必要となるかも知れませんし、吊り込んだ際にはラッチ穴やフランス落としの微妙な調整も必要です。

また、今回提案しているドアは、錆びたりしないサーマツルー社のファイバーグラス製フレンチドアを考えていますから、ドアパネルの塗装も必要です。簡単に輸入ドアの交換と言っても、様々な部品や作業を必要としますから、普通のリフォーム屋さんでは難しいかも知れません。

それならいっそ国産のアルミドアにするなんて人もいらっしゃると思いますが、それこそドア枠を外壁から外してやり直す必要がありますから、外壁の補修やデザイン性、断熱性の問題も出てくるでしょうね。

そこまでして輸入住宅の美しさや性能に拘りたいというお客様でしたら、私共は補修を出来る限り協力していきますが、手間も費用も掛かりますから家づくりには覚悟が必要だと思います。輸入住宅にしても国産住宅にしても、生涯メンテナンスフリーなんていう虫のいい100年住宅は、ありませんから・・・。

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