お知らせ : ページ 109

新兵器、登場!

コイル・バランサーの交換

輸入サッシの技術を導入して製造された樹脂製シングルハング窓。

窓の側枠の溝に仕込まれたコイル・バランサーが破断した為、静岡県沼津市まで交換作業にやってきました。

IMS(アイエムエス)カナダという九州にあったサッシメーカーの窓なんですが、既に倒産した為アフター・メンテナンスはありません。

そこで私たち ホームメイドが、アメリカから交換部品を取り寄せて遠く名古屋から車を飛ばして伺いました。

今回は、交換作業に使う新たな工具を持ち込みました。その名も、ウィンドウ・フレーム・エキスパンダー。この工具を窓枠の溝の中に入れてハンドルを回していくと、溝が広がってバランサーを取り出すことが出来るという専用工具です。

初めて作業に使用しましたので、少しずつハンドルを回して慎重に作業を進めました。見事コイル・バランサーは溝から外れ、新しいものに交換することが出来ました。

やっぱり、アメリカには便利な道具があるものですね。勿論、他にもやり方はあるのですが、樹脂の窓枠を傷めてしまうリスクがありますから、慣れや感が必要です。

これからは、この専用工具を利用して輸入の上げ下げ窓の修理をどんどんやっていきますよぉ~。それにしても、こんな道具を持っている輸入住宅ビルダーは、どれだけいるんでしょうかねぇ。

<関連記事>: 遠く沼津市へ調査に伺いました (2016年11月16日)

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防水塗装をすると雨漏れする?

外壁リフォーム中の雨漏れ

名古屋市瑞穂区で外装のリフォームをしているI様邸。

先日、レンガタイルの防水塗装をした処なんですが、お客様から1階のトイレの床が濡れているという連絡がありました。

トイレが面している外壁には、レンガタイルが張られているのですが、目地割れやタイルのヘアクラックはあったものの、室内への雨漏れは今までなかったことでした。

足場があるうちにこうした問題が発生したことは、不幸中の幸いではあるのですが、工事前に未確認であった問題が発見されたことは驚きでもありました。原因としては、工事中に行った2つの事柄が想定されます。

1つ目は、雨樋を新しくする為に古い軒樋(屋根の鼻隠しに沿って水平に入れる横方向の樋)を外したこと。職人の仕事が忙しく、新しい樋の施工が連休明けになっているのですが、その間屋根へ降った雨がタイルの外壁を伝って落ちてきます。

普通なら屋根の軒が少し出ていますから、外壁を雨が伝うことはないのですが、屋根の端と外壁とが接するような納まりの処が存在し、そこに沿って雨がタイルの外壁へと落ちていきます。
 
その落ちる際の部分は、まだコーキングや目地材等での防水処理がなされていない状況ですので、そこから外壁の中へ雨水が侵入している可能性もあります。

ただ、屋根は3階の上にありますから、そこから室内のどこにも漏水せずに1階の床で出てくるというのは少し無理があるような気もします。

次に考えられるのは、タイル壁のクラックです。タイルの上には防水塗装を施してあるのですが、クラックが入っているタイルの裏側にも割れが入っている可能性があります。

そういう場合、タイル表面は防水処理されても中に雨漏れを起こす状況が残りますから、割れの幅が大きい場合塗装のように薄く塗られた材料では雨の侵入を防ぐことは出来ません。

また、タイルの外壁全体に防水処理を施すことで、壁の中に侵入した雨水が外側へ排出されていたいつもの水みちが塞がれ、何らかの構造体側への侵入路へと流れてきたのかも知れません。

ただ、トイレの直上の外壁にはタイルの割れは発生しておらず、割れた箇所とトイレが少しずれているという点は変ではあります。まあ、侵入路が横に走っているという場合もありますから、全ての可能性を排除せず憶測で判断するのはやめましょう。

今回、問題と考えていた箇所は、事前に補修する予定の箇所でもありましたから、工期や費用に多大な影響を与えることはありません。でも、これも丁寧に適切に対処する必要がありますから、完了時には漏水試験を実施して漏れないことをちゃんと確認しますよ。

<関連記事>: ようやく原因らしきものが分かりました (2017年6月8日)

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これがないと交換出来ません

シングルハング用クリップ

こちらは何だか分かりますか。

この小さな部品は、テイクアウト・クリップ(Take Out Clip)というパーツで、輸入サッシのシングルハング(下窓だけが上下する窓)の窓枠に付けられています。

プラスチック製のものもあれば、金属製のものもあるのですが、普通に窓を開け閉めしている分には、この部品を使うことは全くありません。

窓枠の両サイドに装着されている金属の棒状のチャネル・バランサー(窓の上げ下げをスムースにする為の部品)を交換する時のみに使用します。その交換頻度は、10年に一度。ですから、殆どの人は何の為にあるのか全く意味が分からないという感じでしょうね。

窓枠に付いているこの部品を持ち上げて、下窓を上に開くとバランサーが外れて露出するという仕組みです。こうやって、文字や言葉だけで仕組みをお伝えするのはなかなか分かりにくいかも知れませんが、私たちが実際にやるのをご覧頂ければ簡単にご理解頂けると思います。

チャネル・バランサーだけでなく、どんな上げ下げ窓のバランサーでも10年毎に交換するのが一般的です。バランサーは、車のタイミング・ベルトやブレーキ・パッドと同じ消耗品。使用期限が来た際常に交換するように心掛ければ、快適に窓をお使い頂けますよ。

因みに、窓を開ける際に建具が傾いて開けづらくなったという方、建具がガタついて窓枠に隙間が生ずるという方は、バランサーの不具合であることが多いですから、覚えておいて下さいね。

<関連記事>: インシュレート・サッシのバランサー交換 (2019年9月11日)

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軒の出ていない家のタイル壁

屋根とタイル目地

ガルバリウム鋼板で張られた屋根の塗り直しをする前の状況を写真で撮りました。

薄いピンク色をしているのが、屋根が三角になった部分(破風)の軒の部分です。

磁器タイルが張られた外壁(妻壁)と屋根の軒が、垂直面でほぼ揃っているのが分かりますね。通常屋根の破風は、外壁面より少し外に張り出しているのが一般的。

そうすることで、屋根が外壁の一番上の部分をカバーし、屋根と外壁との境い目から雨水が侵入しにくいようにしてくれるのです。でも、建築家と呼ばれる設計士のデザイン感覚から、この屋根のように正しい納まりを無視した建築の建物を多く見掛けます。

輸入住宅でも20年くらい前に南プロヴァンス風と称して、軒のない屋根の塗り壁の家が多く建てられました。この家はそうしたデザインの建物ではありませんが、軒が出ていないのは同じです。

屋根と外壁との境い目をよく見ると、タイル目地が割れて脱落している状況でした。レンガタイルは表面に張られているだけですから、これで即座に室内へ雨漏りする訳ではありませんが、RC造の構造自体に雨水が接しやすいことは間違いありません。

コンクリートの構造体やタイル目地は、元来防水性はありません。ですから、将来雨漏りを起こす原因になる可能性があるのです。特にこの外壁面は東側ですから、台風などの強い雨風が吹き付ける状況にありますから、そのリスクは大きくなります。

費用面を度外視すれば、屋根の破風をもう少し延ばす工事をすることをお勧めしますが、もしそれが出来ないというのであれば、屋根の防水塗装と一緒にタイルの目地の入れ直しと外壁の防水クリア塗装、目地のコーキング工事をすべきだと思います。

ただ、その場合常に軒のない構造的な欠陥を理解して、外装の塗り直しの度にタイルの欠落や防水チェックを怠らないようにしたいものです。

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着色出来るか、テストです

ティンバーケア着色テスト

アルミクラッドの輸入サッシや木製玄関ドアといった屋外用の木部を防水塗装するのに使われるパラペイントのティンバーケア

国産のものは耐久性や防水性、耐紫外線性という点で、このティンバーケアを超えるような塗料は存在しませんが、色は白か少し黄色みがかったナチュラル・クリア色しかありません。

最近、日本の住宅トレンドは、ナチュラル色からダークブラウンへと変化してきていますから、いくら高性能なティンバーケアでも使えるシーンが限られてしまいます。

そこで今回ナチュラル・クリア色のティンバーケアに着色された水性塗料を混在させて塗装したらどうなるかをテストしてみました。テストパターンは、写真のように4通りです。

一番右は、いつも行うティンバーケアを2回塗ったパターン。黄色味がかった感じがよく出ています。

右から2番目は、着色された水性塗料を2回塗ったパターン。着色の程度が一番濃いので、ダークブラウンの感じが一番よく出ている気がします。

右から3番目は、最初にティンバーケアを塗った後に、着色された水性塗料を塗りました。木部を保護するティンバーケアが木に直接塗られていますから、性能面ではまずまずかも知れません。

ただ、木にある程度染み込むことで着色されるはずですから、ティンバーケアの上に着色塗料を塗っても茶色は薄い感じです。

最後の一番左は、最初に着色された水性塗料を塗った後に、ティンバーケアを塗りました。着色塗料が木に染み込む為色は濃くなります。ただ、ティンバーケアがどの程度木部を防水・保護するのかは露天に曝して観察する必要があります。

このテスト・ピースを屋根のない会社の外に置いて、暫く雨風に曝してみます。さてさて、どんな結果になるか楽しみですね。但し、パラペイントは、他の着色塗料と併用して使うことは推奨している訳でもありませんし、保証をしてもくれません。

あくまで私たちが木部用塗装の実験をしているに過ぎませんから、その点はご注意下さいね。

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Marvin フレンチドアの木の腐食

マーヴィン社フレンチドアの木の腐食

先日交換してきたマーヴィン社製フレンチドアの木の腐食です。

ドアを横に寝かせて下からのアングルで見ると、その状況がよく分かります。

こちら側は木部を白く塗装した室内側ですが、既に木がいくらか脱落してきています。

よく見てみると、ガラス面よりも下側の部分が腐食しているのが分かります。

つまり、外装のアルミ枠とガラスの下端が接する部分から雨が入り込んで、中の木を徐々に腐らせていったというのが、実情でしょう。

この輸入サッシは、雨風がよく当たる方角を向いていたこともありますし、庇(ひさし)のような簡単な雨除けも付いていませんでしたから、恐らくずっと雨が入っていたのでしょうね。もう片方のドアが無事だったのは、不幸中の幸いでした。

でも、こうなるずっと前に、サッシは何らかのサインを出していたはずです。例えば、木の側枠と下枠が接する部分から外に水が出ていたり、ドアが膨張して開け閉めが固くなったりというものです。

今回は、交換することになりましたが、早めに対処出来れば防水処理や塗装だけで直すことも可能だったかも知れません。輸入サッシの多くは、20年近く経っても部材の供給をしてくれますからそこは安心なんですが、だからと言って放置すれば、いいものだけに高く付きます。

どうぞ予兆を感じたら、ちゃんと補修をするようにメンテナンスをお願いします。

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輸入サッシの金物交換

輸入サッシ金物交換

マーヴィン(Marvin)のフレンチ・ケースメント・サッシに付いているオペレーター・ギアやウィンドウ・ヒンジ等の金物を交換しにやってきました。

こちらは、愛知県大府市の輸入住宅ですが、キッチンに付いている両開きのフレンチ・サッシの開閉がスムースに行かないというので、金物類を交換して建具(障子)の建て起こしを調整します。

センターフレームのない観音開きですから、広く開放的な感じになりますが、フレンチ・サッシは他と比べて値段も高く、施工される頻度も限られていると言えます。

ただ、輸入住宅好きにとっては、やっぱり憧れなんでしょうね。本格的な輸入住宅では、こうした窓が取り付けられていることが比較的よくあります。

さて、この写真はオペレーターの交換作業の一コマですが、通常オペレーターは木製のカバーの中に隠れています。ですから、オペレーターを外す際には、そのカバーを取らないとオペレーターに触ることが出来ません。

木製ですから、カバーを外す時には慎重に作業を行う必要があります。カバーの固定には隠しビスなどが用いられていますし、そのビスの頭も四角い形状の穴であったりしますから、専用の工具などがないとカバーすら外すことが出来ません。

そして、そのカバーを外した処がこの写真ですが、建具も付いていない状況だと何だか雑然とした感じがします。ここでやっとオペレーターを外すことが可能となり、外した建具に付いていたウィンドウ・ヒンジを新しいものに付け替えて、建具をサッシに取り付ければ完了です。

今回は、それ程大きくないサッシュだったからいいですが、これが大きくて重いものになると一人での作業は難しくなります。そういう時は、もう一人サポートがいると安心して交換作業が可能となりますが、その分作業工賃も多く必要となります。

輸入サッシがうまく閉まらない、ロック出来ないという問題が生じたら、こうした金物類を交換して建具を調整すれば簡単に直ります。そのままでは、防犯上もよくありませんから・・・。

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そろそろサツキが満開ですね

サツキの季節

またサツキが満開になる5月がやってきました。

白や赤、ピンクといったたくさんの花が、枝一杯に咲いています。

ほんと素晴らしい季節になってきました。ただ、毎年申し上げている通り、この季節はシロアリたちの繁殖の季節でもあります。

サツキが咲いたら、巣から無数の羽アリが飛び立ちます。その量は、一匹や二匹という程度ではなく、何千匹というくらいですから、誰の目にもその異常な状況は分かるはず。

日本で一番多く生息するヤマトシロアリの場合、普通の黒アリより全然小さい姿の羽アリですし、お腹の辺りが少し黄色いのが特徴です。

畑や庭にそんな虫がいても何ら怖がることはありません。それは、元々シロアリが土の中で腐った木などを土に戻す作業をしていますから、どこにでもいるものなのです。

問題は、家の外壁周りや室内に入ってきた場合です。巣が家の非常に近くにあるか、家の真下にあるかですから、そこを早く見つけて叩いておく必要があります。

よく敷地全体に薬剤を撒くような業者もいるようですが、巣のあるところだけをスポット的に撒けばOK。室内へ入るような場所に下手に撒くと、家族への健康被害のリスクもありますから、気を付けましょうね。

<関連記事>: 薬剤でのシロアリ予防はあり得ない。最高の予防は目視! (2013年1月4日)
<関連記事>: 羽アリは、これくらい大量に出てきます (2017年6月21日)

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なかなか豪華ですねぇ

サーマツルーの玄関ドア

岐阜市の輸入住宅にお住まいのお客様から玄関ドアの塗り直しについてご相談を頂きました。

こちらのドアは、サーマツルー(Therma-Tru)社のファイバーグラス製なんですが、クラシックなエッチング・ガラスがはめ込まれていて、古っぽさを感じさせてくれます。

また、幅90cmのドアがダブルに付いているところの上には、トランザムと呼ばれるカマボコ型の欄間の窓がその豪華さに花を添えています。ドア枠の周囲には、飾りとして白い幅広のモール材が施工されているのもよりクラシックさを演出していますね。

6フィート8インチ(約2m)の高さのドアにトランザムを付けるとなるとその高さは2.4mを超えてきますから、玄関ホールを吹抜けにしたり、1階の階高をハイスタッドの9フィート(2.7m)にしないとデザインバランスが取れません。

このダブルドアをより印象的に見せる為には、やはり大きな吹抜け空間にすることが一番でしょうが、それだけでも家の規模を大きくせざるを得ません。

ですから、玄関ドアを見ただけでその家の大きさが分かるとも言えます。但し、玄関ドアだけが不釣り合いに大きいなんて不格好な家もあるでしょうから、それは家主のセンスがどうかという別の判断に関係するかも知れません。

今回は、ファイバーグラスの表面を塗装で如何に蘇らせるかというのが修理テーマですから、このドアに見合ったアンティークな色を選んで塗りたいものです。

勿論、ドアの木目を本物のように見せる為には専用の塗料が必要ですから、下手な国産塗料を使ってはダメですよ。もしそんなことをしたら、木目を見せる塗装は今後出来なくなるかも知れません。

地元のペンキ屋さんにいくら安くやっても、塗装のノウハウと材料が揃わなければ適切な状態にはなりません。メンテナンス一つを取っても、皆さんの人生や家づくりへの姿勢が試されていると考えて下さい。それが、輸入住宅です。

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屋根裏の結露

屋根裏の結露

今日は、愛知県知多郡美浜町のお客様から、家のチェックをして欲しいというご依頼を頂いて調査してきました。

ここの輸入住宅は、まだ築6年程度ということですから新築同然といった感じなんですが、至る処問題を抱えていらっしゃるようです。

名古屋や東京で手広く輸入住宅を施工していらっしゃる住宅メーカーさんなんですが、現場の監督者に商品の知識や施工の納め方の経験が乏しく間違った仕事をしているといった印象でした。

また、設計自体もいろいろミスがあったようで、屋根裏の不必要な場所に大きな梁(ハリ)が床面から飛び出していました。建てた後でお客様が住宅メーカーに問い合わせた処、全く不要な梁であったことを認めたそうですが、建築のプロならあり得ん話ですよね。

ですから、その後訴訟沙汰に近いところまで行ったそうですが、そりゃそうなるでしょう。

そんな中、お客様から一番気になるので見て欲しいと言われたのが、この屋根裏収納。発泡系のウレタン断熱材が、屋根面に吹き付けてあって、それを厚手のビニールシートで覆っています。

屋根裏の一番高い所は相当の熱と湿気があって、夏でもないのにまるで湿度100%の熱帯のようです。そういった状況ですから、ビニールや断熱材には黒カビが発生し、ビニールの上を水が流れているところがたくさん見受けられました。そう、これは一見雨漏りに見えますが、ひどい結露なんです。

発泡系の断熱材は、アイシネンのように空気を通すようなスグレモノもあるのですが、価格ありきで施工されるものは全く通気性がありません。(勿論、私たちはこんな断熱材は使いませんよ)

そんな断熱材の上からビニールを張っていますから、室内の暖かくて湿った空気が上がってくれば、自然とビニールの中で結露を起しますし屋根の野地板と断熱材との間でも水分が滞留して合板が腐ってきます。

ビニールもいい加減に張ってありましたから、湿気も入り放題。こうした湿気を外に逃がす工夫をしていれば、まだましだったと思いますが、棟木の上も完全に塞がった状態でした。

換気棟なんて材料は20年も前から一般的なのに、そうした施工がされていないのは、お金を惜しんだか施工や材料の知識がなかったかの何れかでしょう。

今日は、お客様に改善策のいくつかを提示して、それを効果的なものの順に実施していくように助言してきました。どことは言いませんが、HPは素敵でも施工が粗雑なビルダーはたくさんいますよねぇ(笑)

<関連記事>: 屋根裏及び屋根裏部屋の結露対策(1) (2007年9月1日)
<関連記事>: 屋根裏は、相当な高温多湿です (2017年7月1日)

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